阪神・近本、初安打が先頭弾 1番で即結果もその後の3打席凡退「反省しないと」

 「巨人7-1阪神」(21日、東京ドーム)

 強烈な先制パンチも後が続かなかった。阪神打線は散発5安打とつながりを欠き、1点止まり。12球団で唯一、未勝利と取り残された。しかし、希望の光を見いだせないわけではない。今季初の1番に入った近本光司外野手(25)が初回、右越えに先頭打者本塁打。3番に回った糸井嘉男外野手(38)は3安打と気を吐いた。あす23日から神宮でヤクルト3連戦。全国の虎党は猛虎打線の爆発を待っている。

 立ちこめた暗雲を振り払うことはできなかった。チームに流れを呼び込もうと、プレーボール直後に快音を響かせた近本。今季初の1番で起用され、先頭打者として最高の形で応えた。先制の1号ソロ。ただ、手に残った最高の感触も、敗戦という事実がすべてを消してしまった。

 2連敗で迎えた開幕3戦目。2番から昨季主戦場としていた1番に打順が変わった。慣れ親しんだ場所。いきなり自身9打数無安打の重苦しい空気を取っ払った。

 初回の第1打席だ。初対戦となった巨人先発のサンチェスに対し、カウント2-0からの3球目、内角146キロカットボールをフルスイングした。高々と舞い上がった打球は無観客の右翼席に到達。先頭打者アーチで試合の主導権を握った。

 先頭打者本塁打は昨年5月26日のDeNA戦以来2本目。巨人戦では初本塁打となった。「打順というよりは初めて対戦する投手だったので、真っすぐに合わせて強くスイングすることと、出塁してチームに勢いをつけることを意識して臨みました」と与えられた役割を全うした結果と振り返る。

 切り込み隊長の一撃で波に乗りたい打線だったが、その後は沈黙。「ホームランというよりは1本出てくれたことはうれしかったですけど、その後の打席で仕事ができなかったので。反省しないといけないです」。自身も一発の後は3打席連続で凡退し、チャンスメークすることができなかった。

 苦しいスタートとなったが、前を向くしかない。今季初勝利を挙げ、連敗を止めるのは23日のヤクルト戦(神宮)。「ヤクルト戦に向けてしっかりと調整していくだけです」。虎の韋駄天(いだてん)がフル稼働し、チームに流れを呼び込む。

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