阪神・矢野監督、選手の元気な姿に「うれしかった」 2カ月ぶり…甲子園分離トレ視察

 阪神は19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で、午前・投手、午後・野手の分離練習を開始した。これまで自粛していた監督、コーチ陣の練習視察もこの日から解禁。約2カ月ぶりの練習合流となった矢野燿大監督(51)は球団を通した取材に応じ、「当たり前がそうでなくなったことを感じた」と改めて日常のありがたみをかみしめた。来る開幕へ向けて、チームは一歩ずつ歩を進めていく。

 久々に踏みしめる甲子園の土、そして久々に見る選手の顔。「みんなホント楽しそうで元気だったので。すごくうれしかった」。矢野監督の言葉から素直に喜びがあふれ出る。

 チームの活動が一歩前進した。藤浪ら3選手の新型コロナウイルス感染が判明したのが3月26日。翌日から活動休止となり、4月15日から自主練習という形で選手は汗を流してきた。そしてこの日、使用ロッカーを分けるなど、引き続き感染予防策を講じながら午前に投手、午後は野手という分離練習を開始。全選手が甲子園、鳴尾浜に分かれ、練習着ではなくユニホーム着用で参加した。

 「甲子園の土、芝の感触を味わえて、改めてすごくいい球場で練習できているなと。なんか…今までこれが当たり前だったのが、そういう状況でなくなったっていうのは改めて感じました」

 自主練習再開後も監督、コーチ陣の視察は自粛していたため、聖地での練習を見るのは約2カ月ぶりだ。ユニホーム姿にマスク着用で視察した指揮官は、失われている日常のありがたみを痛感した。

 「みんなできる範囲でしっかりやってきてくれたというのは見えた」と話したものの、監督が率直に感じた今のチーム状態は「キャンプの第1クールが終わって、第2クールぐらい」だったという。

 今後、チーム状態を上げていく一方で、意識の再確認の重要性も説く。「一人一人がこの時間の中で感じ取ってきたことがある。そういうのも選手から聞きながら、俺らが目指すところを確認して一緒に感じていければ」

 日本中が困難に向き合っている今だからこそ、矢野阪神の根底に流れる“ファンを喜ばせる”というテーマを改めて共有。「ウチはもう決めている」と言い切る『優勝』へ向かって行く方針だ。

 プロ野球は現状、最短で6月19日の開幕を目指している。22日に行われる12球団代表者会議では、さらに具体的な日程が話し合われる見込みだ。全体練習開始、紅白戦、練習試合…。球界の動きに合わせて、阪神も練習の強度を上げていく。

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