阪神・ボーア、防護服&プリカ贈る 医療従事者支援で日本へ「恩返し」

 阪神のジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス=が15日、大阪府と兵庫県の医療機関へ、球団の協力会社を通じて購入した防護服とコンビニで使用可能なプリペイドカード(総額約100万円)を寄贈することを発表した。日本でプレーすることを歓迎してくれたファンへの恩返しを込め、コロナと戦う人々を支援する。

 未曽有の事態に手を差し伸べた。新型コロナウイルスと立ち向かい、奮闘している医療従事者をこのまま見過ごせない。何かできることはないか-。その一心でボーアは大阪府と兵庫県の医療機関への支援を決めた。

 球団の協力会社を通じて購入した防護服と、コンビニで使用可能なプリペイドカード(総額約100万円)。「何か役に立てるものを考えていた。防護服はもちろん必要になってくると思いますし、プリペイドカードで何か好きなものを買っていただけたら。金額的に大きくはないですけども、利用していただけたらいい」と意図を明かした。

 米国でプレーしている時も、慈善活動には積極的に参加してきた。「毎年、違う病院に行っていた。子供がたくさんいる子供病院が主だったよ」。野球選手として、少しでも多くの人たちに勇気と元気を届けようと取り組んできた。

 その姿勢は海を渡った今も変わらない。「入団が決まって、日本に来る前からSNSを通じて歓迎のメッセージをくれたり、非常に温かく出迎えてくれた。どうにかして、日本人に対して恩返しというか。何かできることをしたかった」。感じた思いをすぐさま行動に移した。

 チーム内でも広がっている支援の輪。球団は大阪市に4500着のポンチョを寄付し、西勇も大阪府と兵庫県の医療機関へ総数4万枚の医療用マスクを寄贈した。コロナ禍は徐々に減少傾向にあるが、今なお困っている人はたくさんいる。

 この日は、甲子園での自主練習に参加し、フリー打撃やノックなどで調整した。「(再開して)最初の2、3日は万全ではなかったけど、今はしっかりと練習ができている。非常に絶好調くらいに思っているので、いい状態がキープできているよ」と笑みを浮かべた。

 来日1年目から見えない大きな壁が立ちはだかったが、少しずつ先が見えてきた。開幕した暁には、自らのバットで人々を笑顔にする。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス