阪神・近本「コーヒートレ」で潜在意識改革 苦手なもの挑戦で目覚めるチカラ
阪神の近本光司外野手(25)が16日、甲子園で自主練習を行いオンライン取材に対応した。活動休止期間中には、潜在意識改革のため苦手としていたコーヒーに挑戦。さらなる成長を遂げて2年目のシーズンへ臨む準備を整えている。また、この日は投手野手合わせて午前16人、午後にも16人が甲子園で汗を流した。
快晴の下、芝生の上で駆け回った。足もとから心地いい感触が伝わってくる。近本は再び思い切ってプレーできる日へ向けて甲子園で汗を流した。
「久々に外で体を動かすことができた。動かすことが楽しいことだったり、気分転換にもなる。ずっと家の中にいたので、野球ができるありがたさを再認識しました」
3選手の新型コロナウイルスの感染を受け、チームは3月26日を最後に活動休止。20日ぶりとなる15日に球団施設が開放された。待ち望んでいた屋外での練習。選手間での会話を避けるなど、感染対策された中でキャッチボールやダッシュ、ティー打撃など約2時間半のトレーニングを行った。
日々成長を求めて、約3週間の自宅待機期間も探求心を絶やさなかった。満足のいく練習ができない中でも、今できることを。現在、読み進めている潜在意識について書かれた本を参考に苦手克服に取り組んだ。
「今まで快適に過ごせていることだったり。できていることの外側を広げていこうと思っていた。それが潜在意識につながる。そういうのが打席の中や盗塁でリードしている時に自分が考えていること以外で得られること。ひらめきだったり。そういうのにつながるかなと思った」
潜在意識を変えるためにも必要なのが、コンフォートゾーン(快適な空間)から抜け出すこと。その効果を得るために近本は、これまで飲めなかったコーヒーに挑戦した。朝夕に摂取して克服に成功。「少量を飲むようになってからは頭がさえるようになってきた」と手応えを明かす。
この期間での体調管理も徹底している。課題とするのは3月中旬に腸炎を発症して減少した体重を戻すことだ。朝昼晩の3食の間に3、4回の捕食を追加。さらに「娘もいるので、規則正しい生活ができた」と生活リズムを整えた。
まだシーズン開幕のめどは立っていないが、やることは変わらない。再び多くの人に元気を届けられる日まで。近本は真っすぐ前だけを見つめている。
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