阪神ドラ1西純「読書」でモチベーション維持 野球できない環境を「プラスに」

 阪神ドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が16日、球団広報を通じて取材に応じ「自分を見つめ直す時間」と開幕延期の期間をプラスに捉えた。コロナ禍の影響でモチベーションの維持も難しい中、恩師である創志学園・長沢監督や知人からエールも受けて前を向いた。15日から自主練習が解禁され、この日も鳴尾浜でポール間走やキャッチボールに励んだ。

 プロ1年目、未曽有の事態が西純を待ち受けていた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、十分に野球に取り組める環境、日常が失われた。それでも右腕は足踏みすることなく、今できる何かを模索し続けてきた。

 「すごくいろいろと大変な時期となりましたが、自分はそれをプラスになると考えて過ごしてきました」

 本来ならば、3月26日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)でプロ初のイニングまたぎ登板をする予定だったが、コロナ禍で急きょ中止に。その後、チームは1、2軍とも活動休止に入り、モチベーションの維持も難しい状況となった。

 そんな中、友人や創志学園・長沢監督をはじめチームメートから激励の言葉を受けた。「大変な状況だけど今しかできない読書など、そういったことに時間を使ってみるのもいいよ…」と“読学”のススメも受けたという。

 高校時代から読書は習慣付けていたが「自分を見つめ直す良い時間なので、読書など今後自分のプラスになることを探していきたい」と前向きに捉えた。

 長沢監督からは本紙紙面を通して「この時間を良い時間にして、プロ野球選手としての体作りをしてほしい」と伝えられた。甲子園球場が使えず、複数の選手が集まっての自主練習も制限された中、一人でできるメニューとして「壁当てやネットスローなどで状態を落とさないように」と基礎練習を欠かさなかった。

 15日から球団施設で自主練習が解禁され、少し好転した。鳴尾浜球場屋外で約2時間半汗を流した西純は「(球場で練習に取り組み)素直にうれしいです」と喜ぶ姿もあった。

 試合再開や開幕は依然不透明だが「試合が始まるその時に向けて、自分ができることをしっかりと準備していきたい」と決意。練習、そして寮の“在宅時間”を有効活用し、プラスにつなげていく。

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