阪神ドラ1西純、完璧投球 NPB戦初登板1回9球斬り 今季中1軍あるぞ!

 「2軍練習試合、オリックス8-1阪神」(19日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 阪神ドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が19日、2軍練習試合・オリックス戦(オセアンBS)に登板し、1回を無安打無失点に抑えた。最速は149キロを計測。表情も良く、堂々のマウンドさばきを披露した。視察に訪れた矢野監督も高評価。近年では藤浪や望月、才木ら投手が経験した高卒1年目での1軍デビューも現実味を帯びてきた。

 将来のエース候補として嘱望される西純がマウンドで仁王立ちした。オリックス2軍を相手にNPB戦初登板。矢野監督が視察する中、1回を無安打無失点とアピールした。投じた球数は9球だが、一球一球に今季中の1軍デビューへの期待感が詰まっていた。

 最高気温20度と温暖な大阪・舞洲。澄み渡る青空の下、西純がマウンドに歩を進めた。7点ビハインドの八回から登板。先頭は根本。2球目にこの日最速の149キロを投じ、2球で追い込む。最後は143キロフォークで空振り三振に抑えた。「すごく手応えも良くて、しっかり指にかかって投げられたな」と自信を深めた一球となった。

 続く岡崎にはカウント3-1となったが、中飛。最後の打者・白崎には初球に高校時代からの伝家の宝刀、スライダーを投げ三ゴロに打ち取り、三者凡退で締めた。「真っすぐとかでもファウルを取れたので、思った通りに投げられていた」。マウンド上で見せた笑顔からも充実感が漂っていた。

 プロでの実戦登板にも慣れてきた。前回“プロ初登板”だった13日・関西国際大戦(鳴尾浜)は1回1失点で「気持ちの面でも前回はすごく緊張した」と振り返る。ただ、この日はその素振りすら見せず。「落ち着いて投げることができました」と自然体で投げられた。

 矢野監督も18歳の投げっぷり、落ち着きを評価した。「十分じゃない。(表情も良かった?)もちろん。スケールの大きいピッチャーになってもらいたい。スタートとして良いスタートが切れた」。平田2軍監督は「制球も良くなった。言うことない。上と兼ね合いになるが、中5日くらいで、次は先発で2回を投げさせたい」と明言。24日からの2軍練習試合・ソフトバンク3連戦(鳴尾浜)での登板が濃厚だ。

 ドラフト指名後、矢野監督は「投手に関しては高校生でも早く(1軍で)出る可能性がある」と言及。投手では藤浪らが高卒1年目から1軍デビューしてきたが、西純も可能性は十分だ。指揮官の前で存在感を示した背番号15。ここからが本当の勝負だ。今季中の1軍マウンドを目指し、日々、まい進していく。

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