阪神・大山、ロケットスタート弾 4番も三塁も譲らん!主砲の一撃に矢野監督も高評価

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 2020年のチーム“1号”は若き主砲のバットから生まれた。阪神の大山悠輔内野手(25)が宜野座キャンプ第1クール4日目の4日、初めて行われたシート打撃で馬場から左越えに本塁打を放った。さらに次打席でも中前打をマーク。ボーア、マルテら助っ人との4番&三塁定位置争いにおいて、持ち味の打撃で存在感を示した。

 快音と共に、力強い打球が左翼へと伸びた。これぞ、主砲の一撃と言っていい。白球の行方を追い、スタンドは静寂に包まれたが、左翼後方の芝生席に弾んだ瞬間に大歓声と拍手が湧き起こった。体に巻き付くような鋭いスイングから生まれた2020年チーム“第1号”。助っ人たちとのし烈な4番および三塁手争いでアピール成功だ。

 今キャンプ初となるシート打撃。豪弾は2打席目に飛び出した。カウント1-1から馬場が投じた3球目、内角寄りに甘く抜けたフォークを強振。高々と舞い上がった打球は失速することなく、左翼席に運ばれた。

 横山と対戦した1打席目は、内角直球に詰まらされて中飛。すぐさま修正し、文句なしの一発に「ホームランが全てではないので」と前置きした上で「どういう形で打てたか、どういうスイングができたかというのを大事にしたい」と振り返った。

 長打の後もコンパクトなスイングは崩れなかった。望月と対峙(たいじ)した3打席目。1ストライクからの2球目、内角寄りの148キロ直球を捉えた。投手の背中を弾丸ライナーで抜ける中前打。3打数2安打1本塁打と結果を残した。

 今年初めての実戦形式で快音を響かせた若き主砲。矢野監督は「あまり変化球も見ていないし、そんなに簡単に打てる感じではないかと思うけれど。初めてとしては、しっかりした打撃を見せてくれた」と高く評価した。

 4年目のシーズン。一塁を守るボーアが新加入したことで、マルテと三塁を争う立場となった。この日も早朝から2人で三塁で早出特守を行うなど、助っ人も必死で定位置を奪いにきている。その中で、まずは自慢の打撃で首脳陣に存在感を示した。

 まだキャンプは始まったばかり。大山本人も結果が出たからといって一切、慢心はない。「いい打撃をしているときは(すぐに)形が崩れる。これを最低でも継続。これよりもレベルアップしていかないと結果は残せない。油断であったり、隙をつくらないようにやらないといけないなと思っています」。定位置を奪い、4番を守るために-。和製大砲は、日々進化を目指す。

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