阪神エドワーズ ジョーダン流ペロリン投法 来日初ブルペン!パワーカーブ落ちるデ

 舌をペロリと出し、力強く投げ込むエドワーズ
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の新外国人ジョン・エドワーズ投手(32)=前インディアンス傘下3A=が2日、来日後初のブルペン投球を披露した。舌をペロッと出しながらのピッチングで、直球をはじめ落差のあるパワーカーブなど39球。力みを防ぐため、舌を出してプレーした元NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン氏の物まねから派生したスタイルで“猛虎初投球”を上々に飾った。

 見た目はかわいらしくても投げるボールはエゲつない。注目の来日初ブルペン。ベールを脱ぎ、その姿を披露した“ペロリン投法”に思わず周囲の視線が奪われる。満を持してのピッチングは、まるでペコちゃんのように舌をペロッと唇の斜め上へ出しながらのもの。その“由来”をエドワーズが説明する。

 「子供のころ、マイケル・ジョーダンが好きで。シュートを打つ時に(舌を)出していて、それをまねしていたらクセになっちゃった」。あくまでイメージは、力みを防ぐために舌を出してプレーした元NBAのスーパースター。自身のスタイルは、バスケットボールの神様と評されるジョーダン氏のものから“派生”したものだ。

 愛くるしい口元で緻密なコンビネーションを見せる。ブルペンへ足を運んだ矢野監督らが見守る中で39球。直球やスライダーの感触を確かめる中、特に目を見張ったのは縦に鋭く落ちるように曲がるカーブ。捕手を務めた梅野を中腰にさせて高め直球を投げ込み、時折落差のあるパワーカーブをちりばめた。

 連想させるのは猛虎に勝利をもたらしてきた助っ人たち。エドワーズのカーブの軌道はメッセンジャーやジョンソンに近いものだ。金村投手コーチも「今日は少し横というか、彼本来の縦のドロップのような球ではなかったですけど、ブルペンで数をこなしていけば仕上がっていく」と期待する。

 上々の内容だった“猛虎初ブルペン”。可能性を見いだすのは高めの意識。「高めの真っすぐと同じ軌道で落ちるカーブを。同じ軌道から曲がるのを試していて、(感触は)良かった。(打者から)目線の近いボールは振りづらい」。高低を使った投球術が成功への鍵を握る。

 まだタテジマのユニホーム姿が新鮮に映る。「興奮しました。日本での生活、日本での野球生活の第一歩を踏み始めることができて楽しかったですし、興奮しました」。セットアッパー候補として日本へ来た右腕。かわいらしい見た目からは想像できない精密な投球で、敵を震え上がらせていく。

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