遥人 笑う男になる!“矢野監督流”新スローガンで白星量産や

 子どもたちの前でピッチングを披露する高橋遥
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 阪神の高橋遥人投手(24)が29日、チームの“スローガン投球”で、来季の白星量産を誓った。この日は岩崎優投手(28)と静岡草薙総合運動場で、プロ野球静岡県人会主催の野球教室に参加。「It’s 勝笑(ショウ) Time」のチーム方針を体現するべく、感情を前面にした新投球スタイルで、地元での凱旋登板も狙う。

 なじみある少年野球チームのユニホームに、幼少期の記憶がフラッシュバックする。地元・静岡で参加した県人会主催のイベント。プロ野球選手として2年。オフに野球教室に参加するのは初めてだった。指導の難しさを痛感したか、高橋遥は「勉強になりました」と苦笑いを浮かべる。

 「見たこともあるユニホームもあって、すごく懐かしいなと。でも、教えるのがヘタでした」。経験のなさは声でカバーした。「僕だけでも元気を出してやろうと」と、子どもより大きな声で場を盛り上げた。グラウンドで笑みを絶やさぬ姿は来季、目指す投球スタイルでもあるという。

 矢野監督が掲げるチームスローガンは『It’s 勝笑(ショウ) Time!オレがヤル』。「昨年よりは(気持ちを)出せた」という今季は、ほぼ1年間ローテーションを守ってフル回転した。「スローガンに合わせていければ、笑いも勝ち星も増えていきそう」。“ハルト・スマイル”がテーマになる。

 「静岡では投げてみたいと思っています。みんなに見ていただきたい。そのためにもしっかり練習を頑張っていかないといけない」

 地元の温かい声援を肌で受けて、2020年の決意を新たにした。6月23日には浜松で中日戦が予定される。故郷に錦を飾るべく、凱旋登板も狙って行く。「苦しい時も、楽しめるように意識していきたいです」。年末年始は岩崎と合同トレを行う。矢野阪神の申し子として、スマイル投球でエース街道を歩む。

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