近本、東京五輪に意欲 侍入りで「地域、ファンの人に貢献したい」
阪神・近本光司外野手(25)が18日、出身地である兵庫県淡路市の淡路市役所で「淡路市スポーツ親善大使」の委嘱式に出席した。総合格闘家の住村竜市朗以来2人目の同大使就任で、任期は2年。地元・淡路を含めた関西のファンを喜ばせるため、東京五輪出場に意欲を見せた。
慣れ親しんだ地で、スポーツ親善大使を委嘱された近本。自然と笑顔が浮かんでいた。「こういう形で市、島に貢献できるというのは思ってもみなかった」。1年目から盗塁王に輝くなど、チームを代表する選手として活躍した“淡路の新星”。地元を背負って戦う立場になった男が、来年の東京五輪へ率直な思いを口にした。
「選ばれるかどうかは自分が決められることではないですが、プレミア12では誰も阪神が選ばれていないですしね…。自分のやるべきことをやって地域、ファンの人に貢献したい」
前日の侍ジャパンスタッフ会議後には、清水ヘッドコーチが東京五輪野球メンバーに梅野や高橋とともに近本の名前を推薦しており「本当ですか?」と驚きを見せた。まずは阪神での戦いに備えることを強調しつつ、五輪出場についても「ファンのために-」と意欲を見せた。
今年は142試合に出場して、打率・271、9本塁打、42打点。36盗塁で盗塁王に輝き、159安打で巨人・長嶋茂雄のセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新。スポーツ親善大使の委嘱状を手渡した門康彦淡路市長は「淡路では大相撲で小結の成山以来のスター選手」と声を大にした。
任期は2年。淡路島で生活してきた近本は「人がいいし、自然で育つのは理想。観光では大阪、神戸からも近い」と早速PR。親善大使の初仕事として、地元の少年野球8チーム、約150人にサイン会を開き、子どもたちは目を輝かせた。2年目の活躍と同時に侍ジャパンの一員として東京五輪出場-。近本が来年も“地元の星”として活躍を遂げる。
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