藤浪 減額制限25%減 どん底から復活へ「価値ある0勝に」

 契約更改交渉を終え、会見場に入る藤浪
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 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が6日、来季のテーマにブレない姿勢を掲げた。この日は兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限いっぱいとなる2100万減の年俸6300万円でサイン。今季は7年目にして初の未勝利に終わり、4年連続のダウン更改に「悔しいシーズンだった。価値ある0勝にしたい」と復活の決意を語った。(金額は推定)

 数多くの質問にも「はい、はい」とうなずき、一つ一つ丁寧に答えていく。プロ7年目、25歳の現在地。4年連続ダウン、減額制限いっぱいとなる25%のダウン提示に藤浪は真っすぐ向き合った。大幅昇給を勝ち取った近本に続いての会見。初の未勝利に終わった1年を偽らざる言葉で振り返った。

 「限度額いっぱいのダウンです。年俸は活躍してないので当たり前。不本意なシーズンというのは間違いないです。ほとんどの時間を2軍で過ごした。悔しいです」

 今季は春先から調子が上がらず、オープン戦期間中に再調整を志願。初めて開幕を2軍で迎えた。8月1日の中日戦(甲子園)で今季初登板を果たしたが、4回1/3を4安打1失点で降板。翌2日から2軍再調整となり、結果的に登板はこの1試合に終わった。

 「頑張るしかない」。表情はどこか晴れやかだ。2軍で苦しみ抜いた時間が、藤浪の心を強くしている。「いろんなことを試した。思いつく範囲、発想の至るところまで全てやりました」。秋季キャンプでは山本昌臨時コーチに率先して指導を受けた。「斬新で新鮮」と語る日々に確かな手応えがある。

 「本当に自分に合うものをしっかりとやらないと。ちょっとのことでブレちゃいけない」。試行錯誤したからこそ、たどり着いた来季のテーマだ。9日から沖縄・北谷で「ドライブラインベースボール」のスタッフを招いて5日間実施される合同トレに参加する。多くのデータを取り、理想の投球フォームを追求していく。

 目指すは開幕1軍と、1年間のローテ死守だ。キャンプ序盤の実戦登板も視野に入れ、年末年始も休みなく体を仕上げていく。「数字を出さないと。価値のある0勝にしないといけない。しっかり自分自身を見つめ直して向き合っていく」。やまない雨はない。チーム最大の補強は藤浪の復活。再スタートに懸ける。

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