大山VSマルテ 三塁争奪戦!ボーア「4番・一塁」で勃発 矢野監督「相乗効果期待」

 三塁争奪戦がスタート!阪神の矢野燿大監督(50)は28日、兵庫県内で行われたタイガース杯ゴルフに参加。基本合意したジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス=を「4番・一塁」で起用する方針を示し、ジェフリー・マルテ内野手(28)を三塁に転向させるプランを明かした。マルテは今季の開幕4番・大山悠輔内野手(24)と競争させる方針。今年4番を担った2人が、一つのイスを巡ってガチンコでぶつかり合う。

 新外国人獲得の吉報と同時に、新たな競争のゴングが鳴った。19年の新旧4番が、来春から三塁の定位置をかけ、バチバチの競争を繰り広げる。

 矢野監督が新助っ人・ボーアの起用法について「今までの力でいえば、そこ(4番)に近い選手。ホームランも勝負強さも出してもらえたら」と言及。ボーアはほぼ一塁守備の経験しかなく、「4番・一塁」での起用が濃厚。このプランが実現すると、一塁・マルテ、三塁・大山が基本だった今季の布陣は、大きく変わる。

 指揮官はマルテを三塁に挑戦させ、大山らと競争させる方針だ。「マルちゃんはサードもできるし、みんなが競争でやっていけばいいんじゃないかな」。マルテは米マイナーで、一塁よりも三塁で多くの試合に出場してきた。メジャーでも49試合で三塁を守った経験がある。

 来日後、三塁を守ったのは3月9日のオープン戦・日本ハム戦の1試合で、公式戦はゼロ。ただ、左膝に不安を抱えていたためで、可能性がなかったわけではない。久慈内野守備走塁コーチは、今春キャンプでマルテが三塁挑戦に意欲的だったことを明かし、「三塁でいい守備をしていたし、守っていても硬さがない」と守備力を評価したほどだ。

 一方の大山も簡単にポジションを明け渡すつもりはない。シーズン終了後は、三塁のレギュラー死守へ準備を進めてきた。秋季キャンプではリーグワーストの20失策を犯した守備力を向上させるため、連日の早出特守を敢行。井上打撃コーチとバットを振り込む場面も目立った。

 17年に二塁で出場した経験もあるが、矢野監督は二塁コンバートを否定。若き大砲はマルテとたった一つのイスを巡って競争に挑むことになる。

 矢野監督は「ボーアが入った相乗効果は、競争が激しくなるというのもある。そこら辺も期待をしている」。19年シーズンで4番に座った2人がポジションを競い、競争に敗れた選手は開幕ベンチスタート。異例の対決は、チーム力の底上げへとつながっていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス