ドラ1西純矢、藤浪の剛球ブルペンに衝撃…プロとの差を痛感 ド緊張キャンプ見学

 「阪神秋季キャンプ」(9日、安芸)

 阪神からドラフト1位指名を受けた西純矢投手(18)=創志学園、同2位・井上広大外野手(18)=履正社=が9日、高知県安芸市で行われている秋季キャンプを見学した。期待のドラ1ルーキーは、ブルペンで藤浪の投球練習を間近で見るなど、プロのレベルの高さを痛感した様子。自らが飛び込む最高峰の舞台へ向け、安芸の地で実感した「差」を埋めるべくトレーニングに励んでいく。

 視界に飛び込んでくる全ての光景に、心が動かされた。自分の目でプロ野球を感じる絶好の機会。西にとっては“体験学習”のような甘いものではなく、さらなる成長の必要性を実感した時間となった。「レベルの違いをすごく感じて、自分もこのレベルに近づけるように」と口元を引き締めた。

 終始緊張した面持ちのルーキーが目を奪われたのは、ブルペンに足を運んだ時だった。自身と同じ高卒ドラ1の先輩・藤浪がブルペンに姿を見せると、右腕が投球練習を行う真後ろに移動し、その光景を目に焼き付けた。長身から放たれる白球が、一瞬でミットに収まる。乾いた捕球音が響くたび、西は感嘆の表情を浮かべた。

 背番号19の剛球を生で見たのは初。「すごく威力があって、めちゃくちゃ速いなと思いました」と目を丸くした。他の投手陣も藤浪と同時間帯に投球練習を行っていたが「指に掛かった時の真っすぐというのは、他のピッチャーも投げられていましたけど、その中でも一番すごかった」と驚きを隠さない。

 西自身は過去にロッテ1位・佐々木(大船渡)の投球を目にしたことがあるが「藤浪さんの方がすごいなと感じました」。自身がそれに近づくためには「もっと強くリリース時に(球を)離すことができたら、ああいったボールに近づいていけるかな」と分析した。

 弱肉強食のプロの世界。自主性の中で個々が鍛錬を重ねる安芸キャンプで感じた「レベルの差」は、自身のモチベーションに火を付けた。「また月曜日から練習して。この時期を大切にしてやっていかないといけない」と来年1月に始まる新人合同自主トレまでの準備期間を重要視する。

 練習前にはドラフト2位・井上とともに矢野監督と記念撮影。緊張しきりの一日を終え、投げたい気持ちになったか、と問われた西は「それは思いました」と笑った。来季に向け、肌で感じた貴重な時間を決して無駄にしない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス