鳥谷「16年間、感謝しかない」「この先はどうなるか」最後の打者で虎ラストゲーム

9回、代打で出場するも最後の打者になった阪神・鳥谷敬=東京ドーム(撮影・中田匡峻)
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 「セCSファイナルS・第4戦、巨人4-1阪神」(13日、東京ドーム)

 阪神が終戦。今季限りでの退団を表明している鳥谷敬内野手が、最後の打者となった。

 九回2死、背番号1が代打で登場すると、ミラクルを信じる虎党が大歓声。デラロサと対戦したベテランは期待を背に打席へ入ったが、4球目の159キロ直球に押されて二ゴロに倒れ、ゲームセットとなった。現役で阪神のユニホームを着て戦うのはこれが最後。最後まで表情を変えず、グラウンドを後にした。

 試合後、鳥谷は「今日は打席にも立たせてもらって16年間、この球団で自分をつくってきた。感謝しかないです」とし、今後については「この先はどうなるか分からないですが、これまでやってきたことを信じて頑張りたい」と語った。

 阪神一筋16年の功績は色あせない。これまで幾度も歴史を彩ってきた。阪神では11年に最高出塁率、17年9月8日のDeNA戦(甲子園)で通算2000安打達成したほか、ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞5度。さらに歴代2位となる1939連続試合出場を記録した。

 すでに現役続行を表明。シーズンの全日程を終えたことで、今後は他球団への移籍に向けて、交渉が本格化することになりそうだ。長く阪神を支えた鉄人が、タテジマのユニホームに別れを告げる。

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