阪神“投壊”で大敗…14日にもV完全消滅 高橋遥が自己ワースト8失点KO

 勝利を喜ぶヤクルトナインを横目に、あいさつに向かう阪神・矢野燿大監督=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「阪神2-12ヤクルト」(12日、甲子園球場)

 阪神がヤクルト相手に“投壊”し、12失点で大敗を喫した。最下位チーム相手に痛恨のカード負け越し。広島が勝ち、自力CSの可能性が再消滅した。先発の高橋遥が自己ワーストの4回8失点KOで8敗目(3勝)。最短で14日に優勝の可能性が完全消滅する。

 試合は初回から劣勢を強いられた。初回、先頭の広岡に右翼線への三塁打を浴びると、山田哲に左前適時打を許して先制点を献上。さらに続くバレンティンには、バックスクリーン右に運ばれる2ランを被弾した。

 二回を三者凡退に片付け、三回も無失点に抑えていた左腕は、四回に再びつかまった。先頭のバレンティンに左翼線への二塁打、続く雄平に右前打でつながれ、村上に四球を与えて無死満塁の大ピンチを招いた。ここで中村の犠飛で1点を追加されると、1死一、三塁から奥村の打球が投ゴロ失策となってさらにもう1点を失った。

 その後2死までこぎつけたが、広岡と塩見に連続適時打を許し、この回一挙5失点。試合の流れを完全にヤクルトベンチへと渡してしまった。高橋遥は前回登板した6日の広島戦(マツダ)でも4回を投げ8安打6失点と試合を作れなかった。2試合連続で左腕が味わった屈辱のKO劇が、チームに重くのしかかった。

 「前回に続いてふがいない投球をしてしまい、チームに申し訳ないです」

 序盤の大量失点に、打線も攻め手を欠いた。七回、代打・大山がバックスクリーンに13号ソロを放ち、なんとか完封を阻止。『イワタニ バックスクリーンホームラン賞』として、300万円も手にした。さらに相手失策で2点目と奪ったが、反撃はここまでだった。

 大敗を喫した中、近本が3安打の活躍。二盗も決め、30盗塁に到達。セ・リーグ新人では2001年・赤星憲広(阪神=39)以来、18年ぶり6人目。球団では前述の赤星以来、2人目となった。また、マルチ安打は40度目。セ・リーグ新人では10年・長野久義(巨人)以来、9年ぶり。球団新人では1998年・坪井智哉に並ぶ最多記録だった。通算146本目の安打で、長嶋茂雄(巨人)が1958年に記録した、セ・リーグ新人記録の153安打も視界に捉えている。

 ただ、チームとしては大敗。シーズン残り12試合となった中、3位・広島との差が縮まらない。13日からは中日との2連戦(ナゴヤドーム)、巨人との2連戦(東京ドーム)と、敵地での戦いが続いていく。13日の先発は西。逆転CS出場は厳しい状況だが、チームとして意地を見せたい。

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