CS遠のく痛すぎる1敗…岩貞が4敗目 3位広島と3・5差

 9回、木浪が三振に倒れ試合終了(撮影・高部洋祐)
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 「広島3-2阪神」(8日、マツダスタジアム)

 阪神が絶対に負けられない一戦で、広島相手に接戦を落とした。3位広島に負け越し、ゲーム差は再び3・5。シーズンは残り15試合。逆転CS出場に向けて、限りなく厳しい立ち位置に立った。また、梅野が今季110補殺。リーグでは辻恭彦(阪神)、谷繁元信(中日)の109を超え、リーグ新記録を樹立した。

 試合は序盤から広島にペースを奪われた。二回、2死から先発の岩貞が西川、菊池に連打を浴びると、鈴木に四球を与えて満塁。ここで4番の長野に、チェンジアップを狙われ、しぶとく三遊間を抜かれて2点を失った。岩貞は4回5安打2失点で4敗目(2勝)。

 「1人1人、丁寧に投げることを心掛けていましたが、3回はもうひと踏ん張りしなければいけない場面で、粘り切ることができませんでした。今日は特に先制を許してはいけない試合だっただけに、悔しいしチームに申し訳ない気持ちです」

 一方、打線は広島の先発・ジョンソンに苦戦。初回、三塁前にバント安打を決め、通算141本目の安打を記録。3位タイで並んでいた高橋由伸(巨人)を抜き、新人単独3位に立った。シーズン残り16試合。長嶋茂雄(巨人)が1958年に記録した、セ・リーグ記録の153安打も視界に捉える。だが、見せ場はここだけで、二回以降は得点圏に走者を進めることもできず、6回まで散発4安打に抑えられた。

 五回、ドリスが松山に右前適時打を浴び、3点目を失った。それでも八回、遊撃・三好の失策から、マルテの左越え適時二塁打で完封負けを阻止すると、糸原も中越え適時二塁で1点差まで迫ったが、2死一、二塁から高山が三邪飛に倒れて反撃はここまでだった。

 これで3位広島とは再び3・5差。シーズンは残り15試合になった。月曜日を挟み、10日からは本拠・甲子園に戻って、ヤクルトとの3連戦。続いて中日との2連戦(ナゴヤドーム)、巨人との2連戦(東京ドーム)で、変則7連戦となる。シーズンは最終盤。勝ち続けて逆転CS出場の望みをつなぎたい。

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