中継ぎ総動員や 望月ブルペン待機で9人体制 聖地で最強リリーフ陣が借り返す!
「阪神(雨天中止)中日」(29日、甲子園球場)
阪神の矢野燿大監督(50)が29日、30日からの巨人3連戦(甲子園)を前に、自慢の中継ぎをフル回転させ、必勝態勢を敷く考えを明かした。リリーフの成績として、24勝、防御率2・86はいずれもリーグ随一の数字。先発から望月惇志投手(22)もブルペン待機させて、中継ぎ9人体制の総動員で逆転CS出場を狙って行く。
今カード2度目の中止は、恵みの雨になるだろうか。疲労が色濃く映る終盤戦。開幕から盤石を誇るリリーフ陣にとって、つかの間の休息はプラス材料に違いない。シーズン残り23試合。逆転CS出場を狙う中、30日からの巨人3連戦は、借りを返す戦いでもある。
前回16日からの3連戦(東京ドーム)で3連敗。8年連続のカード負け越しと、屈辱的な敗戦を喫した。本拠地でのリベンジマッチを前に、矢野監督は「みんなでつないで勝つのがウチの野球」と、改めて理想の試合展開を描いた。“フル回転指令”は、絶大なる信頼の証しでもある。
「投手には負担がかかると思うけど、成長できると思う。苦しい試合で勝ってこそ、より投手は成長できる」
21日のDeNA戦(甲子園)で秋山が5回81球で降板。24日のヤクルト戦(神宮)では、西が5回84球で継投に入った。直近の2試合が象徴するように、勝負どころでは、中継ぎを惜しみなくつぎ込んでいる。ブルペンを預かる金村投手コーチも「ドリスも戻ってきて、誰でも勝ちパターンでいける」と強調する。
開幕からここまでは1週間で「3連投、50球」の制限を設けて起用。同コーチは「やみくもにはやらない」と前置きした上で、「(先発が)80球前後で代わったりしているし、そういうのはみんな分かっている。(巨人)3連戦が終われば、また休みというのもある」と、中継ぎ総動員で戦う覚悟を語った。
リリーフの24勝、防御率2・86は、いずれもリーグトップを誇る。現状、望月がブルペン待機し、中継ぎは9人体制。28日の中日戦では、風邪の症状でジョンソンがベンチ入りを外れたように、29人枠を有効に使いながら臨機応変な戦いができる。「CSにしっかりいけるように」と指揮官。最強のリリーフ陣で望みをつないでいく。
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