球児、逆転CSへ魂のゲキ再び「優勝争いのつもりで」 アグレッシブ発言後5勝1敗
「阪神(雨天中止)中日」(27日、甲子園球場)
阪神は8月上旬からの長期ロードが終了した。終わりは始まりでもある。本拠地を高校球児に明け渡していた猛虎が甲子園に帰還。試合前練習を終えた藤川はクラブハウスへ続く通路に立ち止まり、口を開いた。
「シーズンの終わりを強く、最後の一歩を踏めるようにっていうのは、チームとして大事なことですし」
逆転CSを狙う残り24試合。「(中日戦の)次はジャイアンツもあるし、自分たちが成長するための、いい予行練習にはなりますよね。緊張感の持ち方ひとつで、戦い方が変わると思うので」。守護神は気持ちの持ち方を重要視した。
首位・巨人に優勝マジックが点灯。本来なら優勝争いを繰り広げている時期だが、現状は4位。「優勝争いをしているつもりで試合を戦ってみることによって、どういうプレーが生まれるか、というのもチームにとっていい勉強になる」とベテランらしい視点で今後を見据えた。
チーム自体が若いからこそ、必要なこともある。「来季以降、ジャイアンツと競ってこの時期が来ていたらって考えると、気持ちも上がると思う。もしそういう状況であれば、と気持ちを置き換えて少しやってみるのもいいかもしれない。プレッシャーではなくて、戦うという気持ちを強く持つことは、いいかもしれないですね」と続けた。
8月16日からの巨人戦(東京ドーム)で3連敗を喫した後、藤川はチーム一丸で“アグレッシブ”に戦う重要性を語った。以降チームは6試合で5勝1敗。5試合連続で先発投手に白星が付き、好循環が生まれてきた。「シーズンの終わりは、より強く終わることを意識しているんで」。白熱の優勝争いを体験してきたからこそ、分かることがある。勝負の秋へ。球児が踏み出す一歩が、虎を熱くさせる。
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