秋山 原口と勝った!病乗り越えた同級生へ熱投79球

 4回、原口(左)と話し合う秋山
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 「ヤクルト3-5阪神」(8日、神宮球場)

 阪神の秋山は、同期入団で唯一の同い年である原口と組んだ先発バッテリー。2018年6月29日のヤクルト戦以来約1年ぶりのコンビでマークした3勝目。2人の共同作業で初めて手にした白星に、秋山の顔には笑みがあふれた。忘れられない1勝。右腕は感慨に浸った。

 「久しぶりでしたけど、しっかりとリードしてくれ、引っ張ってくれました。勝たせてもらった勝利ですけど勝てて良かった」

 初回から丁寧にコースを突く秋山らしい投球が際立った。三回には太田に左越え本塁打、五回に青木に右前適時打を許したが、5回2失点と粘った。「球自体も良かったです。そこまで考えずに投げられたし、チームが勝てて良かった」と安どの表情を見せた。

 原口とのバッテリーはやはり特別な思いがある。「同期やし、ずっと2人で頑張ってきたんでね」。原口が大腸がんとなった時もエールを送り続けた。そんな原口は2軍戦で実戦復帰後初アーチを放った試合で「アキが投げた試合で打てたね!。同級生だし同期。良かった」と2人の絆の強さも垣間見えた。

 この日の登板前日、首脳陣から正式に原口が先発マスクで行くと告げられた。「2人で行くぞ、という準備はできていました」。気合を入れて臨んだ一戦。勝利にどこまでも笑顔があふれていた。

 後半戦に入って、先発投手で勝ち投手となっているのは西が2勝を挙げているのみ。秋山が2人目の投手になった。9連戦で2敗スタートだった中で連敗もきっちりと止めた。

 秋山には夢がある。「いつか(原口と)2人でお立ち台に立ちたい」。原口も「バッテリーで立ちたい」と思いは同じだ。2人の躍動で神宮の虎党たちを笑顔にした。いずれは甲子園で-。秋山が原口と聖地のお立ち台に上がる歓喜の瞬間。誰もが待ち望む光景だ。

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