マルテ2桁弾 来日1年目では14年ゴメス以来!不敗神話止まったけど…豪快10号
「ヤクルト11-2阪神」(7日、神宮球場)
“不敗神話”が途切れた。阪神・マルテが神宮の夕空にアーチを架け、10号ソロを放った。助っ人の一発が出た試合は、8勝1分けと負け知らずだったが、節目の10発目で初めてチームが敗れた。
右膝を地面に着くほどグッと沈みこませて、豪快に運び込んだ。両軍無得点の二回1死無走者。カウント2-2から石川が投じた外角低めのチェンジアップに体勢を崩されながらアジャストした。滞空時間の長い打球は左翼席に着弾した。「しっかりゾーンを待つことだけを意識していました。打てたというのは良かった」と自賛の一撃となった。
ただ、不敗弾継続とはならなかった。マルテは淡々とした表情を浮かべながら「結果は残念だったが、それは関係なく勝てるようにやっていくしかない」とすぐに気持ちを切り替えた。
来日1年目の助っ人が2桁本塁打を放つのは球団では14年のゴメス以来だ。開幕こそ右ふくらはぎの張りを訴え、2軍調整となったが、4月29日・中日戦で昇格して以降は1軍のグラウンドで戦い続ける。チームに欠かせない存在だ。
9連戦の初戦、2戦目と敗北を喫したが「全力でやっていくしかないのかなと思う。それだけ」と前を向く。勝利を手繰り寄せるためにも、持ち味の打撃でチームに追い風を吹かせていく。