矢野阪神86失策12球団ワースト 最下位00年の3桁超えペース
「広島10-5阪神」(4日、マツダスタジアム)
猛追も及ばなかった。ミスが絡んで序盤に7失点。阪神・矢野監督は「そらそうでしょう」と、誤算が続いた立ち上がりを敗因に挙げた。
初回1死一、二塁。遊撃・糸原が、鈴木の放ったゴロが高く跳ねるイレギュラーに対応できず、先制の左前適時打としてしまう。ここから岩田が流れを断ち切れず、5連打で一挙5点を失った。
二回1死はソラーテがゴロを処理後、余裕を持って投げた送球が、本塁方向へ大きくそれる失策。信じられないプレーに、指揮官もベンチでうつむいた。拙守をきっかけに2点を追加され、勝敗を決定的にしてしまった。
12球団ワーストの86失策で、143試合では121失策ペース。最下位の00年(101個)以来の3桁超えペースとなっている。中でもソラーテは9試合で4失策。矢野監督は「流れを変えたり、点を取るとか。そういうので来てもらった選手なので。そこも含めて考えると、いろいろある。考えてやります」と今後も起用法を思案していく方針。安定した戦いをするために最善の策を模索していく。