マルテ 相乗効果の決勝タイムリー！ソラーテ凡退を取り返す一打
「阪神３－２中日」（１日、甲子園球場）
白木のバットで強烈なダメージをお見舞いした。一塁上の立ち姿が、なんとも頼もしい。阪神のマルテが甲子園誕生９５周年を鮮やかに飾る勝ち越し決勝タイムリー。「（９５周年を）聞いて、よりうれしい」。自分の殊勲打よりチームの勝利を喜ぶスタイルが何よりも尊い。
黙って終われるほど柔ではない。１－１の同点で迎えた六回２死三塁からマルテが打席へ。中日先発・ロメロがカウント２ボール１ストライクから投じた外角直球をガツン。鋭い打球は中前への勝ち越し打となった。
打たねばならなかった。直前には、ソラーテが無死一、二塁からへ遊ゴロ併殺。「仲間が出来なければ、それを取り返すのがチームだ」とマルテ。ライバルであり、良き同僚の凡退を取り消す値千金の一打だ。
期待以上の相乗効果が生まれている。矢野監督がベンチでのやり取りを明かす。「ソラーテが入ったことで（マルテが）ベンチで喋（しゃべ）る相手もできて、２人でワイワイ盛り上がって。それが（マルテの）結果にもつながってる」とうなずいた。
二回の左翼線二塁打を合わせ、マルチ安打をマークしたマルテ。まだまだ暴れ足りない。ここから始まる真夏の反抗。「自分がしっかりやれることを全力でやっていく」。助っ人がセ界を熱くする逆襲劇の一翼を担う。
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