今季初先発の藤浪、初回の大ピンチ切り抜ける 36球の熱投

1回、満塁のピンチを切り抜けホッとした表情でベンチへ戻る阪神・藤浪晋太郎=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神-中日」(1日、甲子園球場)

 阪神の先発・藤浪晋太郎投手が今季初登板し、初回の大ピンチをを無失点に抑えてスタンドのファンを大いに湧かせた。

 初回の守備に就く阪神ナイン。「ピッチャー・藤浪晋太郎」が場内にコールされると早くも、虎党たちから割れんばかりの拍手が注がれた。注目の初球、大阪桐蔭高の先輩・平田に153球の直球でストライクを奪う。カウント2-2から5球目のカットボール、続く6球目のカットボールが抜け気味になり、四球を与えた。

 続く2番・大島を一ゴロに仕留めて1死。1死二塁でアルモンテを迎え、フルカウントからの6球目、内寄り155キロ直球で、見逃し三振に斬った。2死を奪った後、ビシエドと阿部を追い込みながら、連続四球で満塁のピンチを迎えた。だが、ここで簡単に崩れない。

 6番・堂上を2球で追い込むと、最後は6球目のカットボールで空振り三振。堂上のバットが空を切ると、試合序盤から詰めかけたファンからは大歓声が送られた。グラブを軽く叩きながらベンチへ戻った藤浪。初回に36球を費やしたが、立ち上がりのヤマ場を乗り越えた。

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