岩田が3回9失点でKO 初回7失点の大炎上

7点を失った1回を投げ終え、悔しそうにベンチに戻る阪神・岩田稔(手前)=東京ドーム(撮影・高部洋祐)
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 「巨人-阪神」(28日、東京ドーム)

 阪神の先発・岩田稔投手(35)が3回8安打9失点で降板。初回に7失点する大炎上で立ち上がりから自身の役割を果たせず、悔しい降板となった。

 初回に近本の三塁打と糸原の犠飛で、幸先良く1点をもらった左腕。連勝中の猛虎に勢いがあると思われたがその裏だった。

 先頭の若林が遊撃への内野安打、犠打で1死二塁とされて丸の適時打ですかさず同点とされる。さらに4番・坂本勇に中前打、亀井の内野安打で満塁のピンチを招いた。

 ここで岡本に押し出し四球で勝ち越しを許すと、続くゲレーロには2ストライクからの143キロ直球を完璧に捉えられ、バックスクリーン左へのグランドスラムを浴びて意気消沈。岩田は中11日空けての先発で久々が影響したのか、初回から明かなボール球が目立つ苦しいマウンド。

 ゲレーロに満塁本塁打を打たれた後は炭谷に四球。桜井を三振に斬ったが、この回2度目の打席となった若林に中前適時打でさらにもう1点を献上。続く山本を仕留めたが、打者10人の猛攻で6安打、大量7点を失った。チームの1イニング7失点は今季3度目のワーストタイ。

 岩田は三回、先頭のゲレーロを大山の失策で出塁させ、炭谷に左翼越えへの2ランで、さらに2失点して三回でマウンドを降りた。今カードは接戦をモノにし、連勝と波に乗っていた猛虎。宿敵・巨人を一気に叩いて同一カード3連勝を狙う中、大量リードを許す苦しい展開となった。

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