矢野監督「ガッツポーズでマイナスなことは何もない」前半総括【2】

 巨人に3連敗し、グラウンドから引き揚げる矢野監督(撮影・高部洋祐)
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 阪神・矢野燿大監督が10日、就任1年目の前半戦を総括した。2軍監督から1軍監督となって迎えたシーズンは借金2、2位タイで折り返しに。矢野監督は自身の監督業を冷静に分析し、さらにファンにもすっかり浸透した「矢野ガッツ」について「ガッツポーズすることで、マイナスなことは何もないと思ってるので」と引き続き熱いガッツポーズで士気を上げていく覚悟を明かした。また、後半での巻き返しに向けての選手への期待も口にした。

 矢野監督との一問一答は次の通り。

 ◇    ◇

 -監督にとっては、前半戦は初めての1軍監督として指揮を執った。自身の監督業については。

 「勝てばめちゃくちゃうれしいですし、負ければめちゃくちゃ悔しいですし。そういうので、一喜一憂してしまう部分はありますけど、いつも言っているように苦しいからこそ楽しみたいとか、苦しい場面でどう前を向いていくかというのは、自分でも課題にしているんで」

 (続けて)

 「連敗もあったり、特に春先は苦しいスタートになったところで、気持ちの中では前向いてやっていくところと、そう言いながらも、うまくできてない部分あったと思うので。後半はもっともっと苦しい場面こそ楽しんで、自分自身が前向いてやっていきたいなと思います」

 -開幕前から痩せてもなさそうですが、寝られてますか。

 「よく言われるんですけどね。目の下のクマとかね、シミが多いから、そう言われるのかもしれないですけど。でも僕はいたって元気なんで。負けてる時はそんな顔になってしまってると思うんですけど、僕は本当にめちゃめちゃ元気です。後半も元気を出して、僕自身が一番ええガッツポーズするくらいのつもりで頑張っていきたいと思います」

 -矢野ガッツという言葉が生まれてファンにも浸透した。

 「照れくさいのもありますけどね。でも僕がガッツポーズすることで、マイナスなことは何もないと思ってるので。ガッツポーズして選手と一緒に喜びあって、そういう姿を見たファンの人にも喜んでもらえたら、僕もうれしいですし。調子が悪くてもガッツポーズをしてチームの士気が上がったり、ムードが上がることも十分あると思うので。そういう名前つけてもらってうれしい部分と照れの部分がありますけど、後半はもっともっと矢野ガッツをたくさんできるようにしていきたいなと思います」

 -選手も塁上でガッツポーズして野球の楽しさも伝えている。

 「仕事になるとどうしても苦しくなったり、僕も現役時代に数字を出さなきゃダメだと(思って)戦っていたんですけど。究極的には何回も言いますけど、楽しむということで結果も出るし、ファンの人にも、子どもたちにも、そういう影響が及んでいって、子どもたちの野球もどんどんガッツポーズが出て、笑顔も出ればうれしい。それを僕たちタイガースが示していければなと思います」

 -前半戦はよく「あと1本が出ない」と話していた。後半戦、選手に「打ち破ってほしい」部分はどこか。

 「まだまだ伸びしろのある選手ばかりなので、ミスを取り返してくれる後半戦になると思います。失敗しないと学べないことも多い。前半の悔しい思いをみんなが持って戦うことで、後半戦はいい形でやっていけると思う。その気持ちをしっかり持って戦っていきたいと思います」

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