阪神藤浪、完全復活へ前進 2軍戦で8回1失点8K1四球 カーブも投げた

気迫の投球で8回1失点の好投を見せた阪神・藤浪晋太郎=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
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 「ウエスタン、広島1-0阪神」(29日、マツダスタジアム)

 先発した阪神・藤浪晋太郎投手(25)がファームでは今季最長となる8回を投げ、4安打1失点、8奪三振。与えた四球も一つだけだった。最速は154キロ。直球やカットボール、フォークに加え、これまで投げてこなかったカーブも投球の中に織り交ぜ、101球を投げきった。

 立ち上がりは先頭打者の大盛に粘られ11球を要したが、最後は135キロの変化球で空振り三振。羽月をわずか1球で遊飛に打ちとった。三番・林には左前へのポテンヒットを許したが、サンタナを三ゴロに抑えた。

 四回は序盤よりも左足を上げる際、少し長めにタメを作って投球を行った。第1打席に二塁打された坂倉を捕邪飛、中神を見逃し三振、桑原を三ゴロとこの日初の三者凡退にまとめた。五回には2死から大盛にこれまでの登板で投じることのなかったカーブを投げ、一直に打ちとる場面もあった。

 そして今季最長となる八回のマウンドへ。先頭の中村奨を見逃し三振、大盛を遊ゴロ、羽月を二ゴロに打ちとり、三者凡退締めだった。

 18日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)では7回10安打3失点だった右腕。「ゲームを作るというかゲーム勘が大事だと思っているので。良い悪い関係なしに最低限ゲームを作れないといけない」と意気込みを口に、中10日で臨んだマツダのマウンド。復活への期待が高まる投球を展開した。

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