鉄壁の阪神!いざ5連倒 リリーフ陣“3連休”矢野監督「プラスいっぱい」

 阪神は28日の巨人戦(甲子園)が降雨のため今季初めて中止となった。矢野燿大監督(50)はリリーフ陣にとって休養となったことを前向きに捉えた。29日からの2位・巨人との2連戦、31日からの首位・広島との3連戦は、交流戦前最後の同一リーグとの対戦となる。指揮官は抜群の安定感を誇る強力リリーフ陣を惜しみなく投入し、上位2チームを倒しにいく。

 午前中から降り続いた雨はやむ気配がなかった。グラウンドには前日からシートが掛けられていたが、阪神が室内練習場で練習中の午後3時45分に今季初の中止が決定した。

 直近の2カードは5勝1敗。勢いに乗って巨人にぶつかる態勢が整った中で、仕切り直しとなった。だが、矢野監督はすぐに気分を一新。「天気はどうしようもない」。26日・DeNA戦はガルシアが完封し、27日は休日。この日は雨天中止で、登板過多が懸念されていたリリーフ陣は“3連休”。指揮官は前向きに捉えた。

 「プラスに取れることもいっぱいあると思う。中継ぎも休められた。(先発が)完投、完封してくれていたというのもあるけど、そういう(救援陣が休養できた)プラスもあるかもしれないしね」

 29日からは2位・巨人、首位・広島との5連戦。6月4日に開幕する交流戦前、最後の山場だ。リフレッシュした救援陣を惜しみなくつぎ込み、勝利をもぎ取りにいく。

 今季のリリーフ陣は藤川、能見のベテランに加え、守屋、島本らが台頭。八、九回はジョンソン、ドリスで締める形ができている。

 救援防御率3・26は広島に次いでリーグ2位(27日時点)。逆転負けは3試合だけで、12球団の中でも飛び抜けて少ない。六回までリードしていた18試合は15勝1敗2分け。21日・ヤクルト戦から24日・DeNA戦まで4試合連続1点差勝利へ導くなど、抜群の安定感でチームを支えてきた。

 代表的な存在となっているのが、防御率0・77のジョンソンだ。23日・ヤクルト戦から登板はなく、休養は十分。上位2チームとの5連戦を前に、救援陣の思いを代弁した。

 「交流戦前の大事な1週間。チーム状態もいい中で、しっかりと準備をして迎えたい」。キャッチボールでは力強い球を投げ、状態が上向いていることを感じさせた。

 29日・巨人戦に勝てば、今季の甲子園での巨人戦初勝利となる。甲子園4連勝もかかる一戦。中盤までリードする展開に持ち込めれば、勝利の「矢野ガッツ」が見られるはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス