矢野監督「前を向く」3年ぶり甲子園負け越し発進 またしても初モノから打てず… 

 「阪神2-5DeNA」(11日、甲子園球場)

 3連戦初戦の劇的な逆転勝利に乗り切れなかった。阪神はソロ2本の2点で完敗。1安打で完封を許した前夜に続き、打線が好機を生かせなかった。シーズン最初の甲子園で負け越したのは16年以来3年ぶり。矢野監督が苦しい心境を明かした。

 「第1戦でいい勝ち方ができたのを生かせなかったのでね。自分たちで状態を上げていって、流れを作っていかないと、なかなか他力本願ではいけないので。前を向いてがんばっていきます」

 DeNAの先発はドラフト3位・大貫。勝利を許した巨人のドラフト1位・高橋、広島・床田に続き、またしても初対戦の相手に苦しんだ。

 初回1死二、三塁は大山が2ボールから詰まった三ゴロ。矢野監督は「あそこで流れを生かせなかった。(大貫を)落ち着かせる部分になったと思う」。二回には中谷の失策が絡んで2点を先制されてしまう。制球に苦しんでいた大貫にとって楽な展開にしてしまった。

 勢いづいた新人右腕に対して、四回無死一塁では梅野にエンドランを指示。得点圏へ走者を進め、打線のつながりを期待したが、本塁が遠かった。

 大貫に5回1失点でプロ初勝利を献上。「流れを何とかこっちに呼び戻したいということで、そういうこと(エンドラン)もやったけど、なかなか現状うまくいっていない。その中でもどうやっていくかを考えたい」。4月3日・巨人戦以降、毎試合打線を変更している。得点力アップへ試行錯誤が続いているが、今後もさい配を含めてあらゆる手段で打開策を模索していく。

 2カードぶりの負け越しで今季ワーストタイの借金2に逆戻りした。12日からは引き続き甲子園で中日3連戦。ため息を大歓声に変える勝利が見たい。

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