藤浪 決死アピールや 残り2枠、竜斬りでつかむ 12日中日戦でタイムリミット

 名古屋に到着し、タクシーに乗り込む
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 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が11日、先発予定の12日・中日戦で開幕ローテ入りへ“ラストアピール”を狙う決意を示した。開幕ローテは4人が当確。残りの座を争う候補は多く、藤浪は今回の先発で結果を残し、19~21日の関東遠征での登板チャンスをつかまなければ、開幕ローテ入りが厳しくなる。奮起を期待する矢野燿大監督(50)の思いに、結果と内容で応える。

 復活を期してスタートした19年。開幕ローテ入りへ向けて、12日の中日戦は真価を問われる登板となる。藤浪が決意を口にした。

 「やっぱり結果。それに尽きると思う」

 開幕ローテは、ヤクルトとの開幕カードで先発するメッセンジャー、岩貞、西と、開幕2カード目・巨人との第1戦で登板が予想されるガルシアまでが決定。仮に6人で先発ローテを回す場合、残るイスは2つだ。

 ライバルは多い。1軍実績もある青柳は、アピールを続けている。若手では浜地、馬場が次回も1軍で登板チャンスが与えられることが決定。故障明けながら秋山、高橋遥も選択肢に残されている。

 矢野監督は「めちゃめちゃし烈。し烈だよ。俺らもどうしようかっていう…」と悩むほど、先が読めない競争となっている。

 ただ、判断の時は迫っている。通常なら開幕2カード目・巨人戦で先発する投手は、同カード2週間前の19~21日の関東遠征でも登板する。その後、26~28日のウエスタン・オリックス戦での調整登板を経て、本番に合わせる流れとなる。

 矢野監督は「(登板の)一回一回が勝負。一回一回で評価せざるを得ない。抑えても中身の問題という部分で、判断しないとダメな部分も出てくる。晋太郎も青柳も、そういうふうに見ていく」。今回は内容も結果も求める方針だ。

 藤浪が12日・中日戦で好投できなければ、19~21日の関東遠征は、結果を残した投手にチャンスが与えられるケースもあり得る。12日の中日戦は、右腕にとって事実上の“ラストアピールチャンス”となるかもしれない。

 手応えはある。前回登板した2日のソフトバンク戦は、従来より腕を下げたスリークオーターで投球。2回2安打無失点と結果を残した。甲子園室内練習場での前日調整でも同様のフォームでキャッチボール。12日・中日戦も前回を踏襲する見込みだ。「(投球練習も)悪くはないので、いかにゲームで結果につなげていけるか」。周囲を納得させる好投で、開幕ローテ入りをたぐり寄せる。

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