矢野監督 シーズンじゃなくてよかった 打てん勝てん…OP戦6連敗…遠い初星

 試合前、メンバー表の確認をする矢野監督(手前右)と原監督(同左)
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 「オープン戦、阪神1-3巨人」(10日、甲子園球場)

 寒さが身に染みた。“伝統の一戦”でも、打線は5安打1得点と振るわない。1分けを挟んでオープン戦6連敗。阪神の矢野監督はもどかしい胸中を明かした。

 「監督になって、オープン戦で勝ててないというのは分かっていることだしね」

 初回2死満塁は木浪が投ゴロ。三回2死一、二塁は糸原が遊ゴロに倒れた。五回2死二塁でも代打・鳥谷が力のない投ゴロに終わると、スタンドにため息が響いた。

 7試合で12得点。「打てなかったら、そう(淡泊に)見えるところもある。ただ、俺はそれを肯定する気持ちもない」。奮起を促した一方で、ポジティブな姿勢も崩さなかった。

 「これがシーズンじゃなくてよかったという部分もあるしね。だから、前を向いてやっていかないとアカン」。オープン戦は残り10試合。うつむくよりも、時間を有効的に使う必要性を説いた。

 刺激も受けた。「意識する」と話す巨人との今年初対戦。日本代表の岡本、吉川尚、小林を欠きながら、先発には豪華メンバーが並んだ。「強力だよね。阿部も控えているとか。層的に言うと、メンバーを見ても強いって分かる」。シーズンではさらに強敵となることは確実。宿敵と渡り合うためにも、下を向いている時間はない。

 次戦の12日・中日戦(ナゴヤドーム)は、今年8試合目のオープン戦。昨年は同8試合目で初勝利を挙げている。気持ちよくシーズンを迎えるためにも、1試合でも早く連敗から脱出したい。

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