矢野監督 楽し勝った 楽天から初陣星“オレがヤル”イズム浸透

 「練習試合、阪神5-2楽天」(14日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 監督就任後初の対外試合を見事に白星で飾った。阪神・矢野燿大監督(50)が、ルーキーらの活躍で勝利した練習試合・楽天戦を「楽しかった」と笑顔で振り返った。プレーだけでなく、声出し、守備位置へ走る姿勢などにも注目し、チーム全体のムードの良さに手応えを感じていた。

 若手の活躍によるチームの対外試合初勝利は、もちろんうれしい。だが、矢野監督が最も喜んだのは、チームの“ムード”だった。

 「いい意味で楽しむというか、前に前に気持ちを持っていくような形でやっていこうとは(選手には)言っていた。その通りの動きだったり、声(出し)だったり、そういうこともできたかなと」

 攻撃が終わると、みんなが守備位置まではつらつと走っていく。守備に就く各ポジションから、さらに攻守の場面にかかわらずベンチからも声が出る。ファーム日本一に輝いた昨季の2軍監督時代に求めていたもの、そして常に口にするキャッチフレーズ“オレがヤル!”の姿勢が、当たり前のようにできている現状がうれしい。

 充実感が表情にあふれ出る。「楽しかったよ。どやった?試合見てて」。報道陣に感想を求める場面もあるほど、いつにも増して冗舌だ。「一塁まで走る姿とか、ボールを追う姿勢とか、俺はそれがすっごい良かったと思うんよ」と、また目を細めた。

 “うれしい悩み”も日に日に増してきた。ルーキーの木浪が再び存在感を示し、いよいよ二遊間の争いが激化。「どうする…?どうしようか。ジョー(北條)のバッティングも内容があったしね。(木浪も)本当にいい意味で見る目が変わって、スタメン争いに十分食い込んでくるようなものをずっと見せてくれているから」。この日の試合でアピールした面々だけでなく、ショートに再挑戦している鳥谷の存在もある。

 “競争”をテーマに掲げる中で、期待以上の状況が生まれている。「悩むよね。でも、まだ早いわな」と最後は冷静に締めくくった矢野監督。ふるいにかけていく戦いは、まだまだ始まったばかりだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス