中谷、矢野虎1号 壁ぶち破る!外野争い逆襲へカ~ン璧豪快弾

 「阪神紅白戦、紅組10-7白組」(7日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 2019年の“矢野虎第1号”を決めた。阪神の中谷将大外野手(26)が7日、今年初の紅白戦で豪快な3ランを放った。紅組の4番に座り、二回の第2打席にレフトへ豪快な一撃。昨季は5本塁打と期待を裏切った“未完の大砲”が、初の実戦で存分にアピールした。

 2019年チーム1発目のホームランで存在感を示した。紅組の「4番・左翼」で出場した中谷。一回の第1打席はライナーでライト前にヒットを放った。次にバッターボックスに立ったのは二回2死二、三塁の場面だ。

 2球でツーストライクに追い込まれたものの、そこから3度のファウルで粘る。迎えたフルカウントからの9球目。望月の142キロの内角高めのストレートをはじき返すと、打球は弧を描き、左翼フェンスを越えた。

 「追い込まれているなかで、いろんなボールに対応しようとした結果、打つことができたので良かった」と会心の一撃に笑みがこぼれる。矢野監督も「1打席目は逆方向に(ヒットを)打って、ツボに入ってあのホームラン。凡打の内容(四回の左飛)も含めて、内容はすごくしっかりしていた」と手放しでほめた。

 17年には阪神の生え抜き打者としては、浜中治以来となるシーズン20本塁打を放った。だが、さらなる飛躍が期待された昨年は不振に苦しみ、開幕2軍スタート。本塁打も5本に激減した。

 “生え抜き20発”の先輩・浜中打撃コーチは「ホームランの前のファウルも今までにはない“見切って”のもの。ちょっと上のレベルでバッティングしている印象だし、一皮も二皮もむけてほしい」とエールを送る。

 昨秋の安芸ではフォーム固めを行い、今キャンプでは引っ張るだけでなく、センターから逆方向へ打つことを意識しながら、打撃練習に取り組んでいる。「1打席目もライト方向に打つことができた。いろんなところに打てるようになると、率も上がってくるので」と中谷は“脱皮”への手応えをつかむ。

 激しい競争が続く外野の定位置争い。和製大砲候補が、逆襲へ向けて着実に進歩を続けている。

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