ジョンソン精密機械 ストライク率9割超 矢野監督も高評価「アッチソンみたい」
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神に新加入したピアース・ジョンソン投手(27)=前ジャイアンツ=が、異例の早さで来日後初めてブルペンに入った。カーブ、カットボールも解禁し、捕手を座らせて34球。審判がついた中で直球11球を投げ、10球がベース上を通過。ストライク率9割超えと制球力の高さが光った。
「本当に投げるのが好きなんだ。楽しかったよ。感触も悪くなかったしね」。新助っ人は遊び終えた子供のように、無邪気に初投げを振り返った。セットポジションから左足を大きく上げる投球フォーム。高低、内外と数センチ単位で捕手の構える位置を指定し、制球良く投げ分けてみせた。
終了後には矢野監督から「君の力が必要だ」と言われ、笑顔でグータッチ。指揮官は現役時代にバッテリーを組んだ「アッチソンみたいな。そんなイメージ」と評する。アッチソンは阪神在籍時の09年にリーグ最多の75試合、メジャーでも通算298試合に登板した救援右腕。ジョンソンにも「勝ちパターンで投げてもらうために来てもらっている」と、方程式の一角として期待した。
NPB球には「少し小さい気がしたけど、そんなに感じない」と違和感はない様子。指揮官も抑え候補の1人として期待するが、チームのためにフル回転する覚悟だ。「自分としてはしっかり準備してきたつもり。言われたところで投げるだけだ」とジョンソン。優良助っ人のにおいが漂う。