矢野監督、難儀やの~ 西の人的補償プロテクト作成 有望若トラ流出ツライの~

 阪神・矢野燿大監督(50)が9日、大阪市内でMBSテレビ「戦え!スポーツ内閣」の収録に参加。番組内で、FAでの西獲得に伴う人的補償で、有望な若手らの流出を覚悟している胸中を明かした。主力をプロテクト名簿に入れた場合、必然的に若手らが漏れることになるため、今後、協議を重ねて慎重にリストを作成していくことになる。なお、この模様は関西地区などで12月12日(水)夜11時56分から放送される。

 喜んでばかりはいられない。西の獲得成功で、計算できるローテ投手が1人増えたものの、同時に、痛みが伴う可能性も承知している。矢野監督が頭を悩ませているのはプロテクト名簿の作成だ。

 「それがめちゃくちゃ難しい。本当に難しいです、これは。意外に28人って少ないので。痛い選手を取られる可能性が高いですね」

 前向きな笑顔の多かったこの日の収録で、唯一、顔をしかめながら悩める胸中を明かしたのが、この人的補償の話題の時だった。常に「うちの若手は可能性のある選手が多い」と話しているが、そういった有望な若手の流出も覚悟している。

 オリックスの球団関係者によると、主力のベテラン選手であってもプロテクト名簿から外れていれば、獲得を検討するという。それを踏まえると、高年俸であろうが福留、能見、藤川、鳥谷、糸井らの主力は名簿から外しにくい。「痛い選手」という表現に止めたが、必然的に、若虎が獲得可能選手となってしまう。

 西の獲得に関しては、「球団がめっちゃがんばってくれました。(西に話したのは)『聞きたいこと聞いてくれていいよ』と。なんで代えたんですか?とか、『いつでも監督室に来てくれたらいいよ』と」と改めて喜びを口にしたが、その引き換えに人材流出の可能性が待っている。想定していたこととはいえ悩むのも無理はない。

 「プロなんでファンを喜ばせたいという思いが常にある。指示待ちじゃなくて、常にアンテナを立てて、自分でやっていくようなアンテナを立ててほしい」と矢野監督。理想のチームを作る上で、有望な選手は1人も失いたくないのが本音だが…今後、オリックスの補強ポイントもにらみながら、慎重に名簿の作成に着手していく。

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