梅野、藤浪再生 初GG賞で決意新たに「3つの誓い」

 第47回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が29日、都内のホテルで行われ、セ・リーグ捕手部門で阪神の梅野隆太郎捕手(27)が初受賞した。表彰後は、決意を新たに「3つの誓い」。【1】2年連続受賞、【2】守備率10割、【3】藤浪再生を目標に掲げた。日本一を引っ提げて受賞したソフトバンク・甲斐拓也捕手(26)を目標に、正捕手、選手会長として14年ぶりのリーグ優勝を導く覚悟だ。

 黄金色に輝くミットを両手で持ち、達人たちに並んで壇上に立った。5年目にして初めて見る景色。梅野は「本当に取りたかった」とはにかんでみせた。最下位チームからの受賞は捕手部門でリーグ初。球団では2010年の城島以来、生え抜きに限れば74年の田淵、85年の木戸に次ぐ偉業だった。

 【1】2年連続受賞  

 堂々、晴れの舞台を経験したことで、「夢」は「目標」に変わる。「2回、3回と取りたい。優勝した中で受賞できたらいい」。表彰後、来季へ目を向ける中で、口にした「3つの誓い」。まず掲げたのは球団では73、74年の田淵以来、45年ぶりの2年連続受賞だ。

 「歴史ある先輩たちに、追い付け、追い越せでやっていきたい。誰々以来というのは、目標にしたいですね」

 今季、チーム54暴投はリーグワースト。制球の安定しない投手をリードする中で、守備機会194はセ・パ両リーグの捕手で最多。4失策、守備率・996と安定感が光った。他のポジション以上に、捕手の守備=勝敗に直結する部分が多い。大切にしたのは予測と準備。ベストプレーに2つを挙げた。

 【2】守備率10割   

 まずは会場でも映像が流れた5月8日の巨人戦。初回、坂本勇のファウルチップを追い、一度ははじきながらダイビングキャッチ。秋山を完封に導いた。さらに4月30日の広島戦。1死一塁で途中出場し、田中の二盗を防いだ。リーグ2位だった盗塁阻止率・320の向上は投手との共同作業。だからこそより信頼を得るために、守備率・996に目を向ける。

 「守備率が投手の安心感につながってくる。10割?そうですね。その中での盗塁阻止率。クイックが遅くてもカバーできる素早さと強さで貢献できたら」

 【3】藤浪、再生   

 守備目標は全てチームの勝利のためだ。目指すは最下位からの頂点。そのために「彼が2桁以上勝ってくれないと上昇はない」と断言する。捕手、選手会長としてサポートは惜しまない。「聞き役として、たまには助言というか。話し合いながら、復活できる環境作りをしたい」。2つ目の黄金グラブは日本一の勲章とともに手にする。

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