小野、3年目こそ「プロ初完投」 矢野監督の助言「ゾーンで勝負」して無駄球減らす
勝利の瞬間をマウンドで見届ける。阪神の小野泰己投手(24)が、来シーズンに「プロ初完投」を目指すことを誓った。タテジマに袖を通して来季で3年目を迎える右腕が、1試合を1人で投げ切る意気込みだ。
今季は23試合に登板して7勝7敗。規定投球回には達しなかったが、126回1/3を投げるなど、ローテの一角を担ってきた。さらなる活躍が期待される右腕だが、課題も当然ある。顕著なのは球数の多さ。試合中盤の五回で100球を超えるシーンが多く見受けられ、制球面で安定感を欠くこともあった。
秋季キャンプで矢野監督から「ゾーンで勝負していいのでは」と助言を受けた小野。無駄球を減らすことは、長いイニングを投げ抜く上で重要な課題となる。この時期の取り組みについては「1年間投げて、終盤は体に疲れもあった。1年間戦える体の強さを、もっともっと強化して」とウエートでの体力強化を挙げた。
長いイニングを投げていくことにより、白星の上積みも見込める。「やっぱり完投は、やってみたいですね」と語気を強めた小野。試合終了までマウンドに立ち続け、まだ見ぬ最高の光景を現実にしていく。