ドラ1近本、虎指名後初H アマ有終へ号砲!実戦ラストで魅せる

 8回、右前打を放つ大阪ガス・近本
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 阪神から1位指名された近本光司外野手(23)=大阪ガス=が29日、西宮市内の大阪ガス今津総合グラウンドで行われた日本生命とのオープン戦に出場し、4打数1安打で指名後初安打をマークした。11月1日に開幕する日本選手権で有終の美を飾り、タテジマ戦士の仲間入りを果たす。

 久々に奏でた快音は、大一番に向けて弾みをつける号砲となった。「5番・中堅」でフル出場した近本が、4打数1安打。25日のドラフト指名後、実戦2試合目で初めてHランプをともした。

 先頭で迎えた二回の第1打席は、フルカウントからの高め直球に空振り三振。四回は遊失で出塁したが、次打者の3球目に盗塁死。六回も凡退し“ドラ1らしさ”は影を潜めていたが、八回に最後の見せ場が訪れた。

 2死一、二塁で迎えた第4打席。2ボールから相手右腕が投じた136キロを引っ張った打球は、一、二塁間を破る右前打。二塁走者が本塁でアウトになり、適時打にはならなかったが、日本選手権前最後の実戦で、きっちり結果を残した。

 この日、近本の取材対応はなかったが、見届けた橋口博一監督(51)は「普通にやってましたね。最後のヒットは彼らしく思い切って打てたので、大丈夫だと思います」と11月1日の初戦で鷺宮製作所とぶつかる大会での活躍に期待を込めた。また、日本生命の十河章浩監督(51)は「相手にしたら嫌。パンチ力があるので、長打力も警戒したい選手。プロに行ってくれてありがたい(笑)」と敵将らしい言葉で評価した。

 矢野監督は来春の1軍キャンプに新人の社会人選手を帯同させるか問われ「社会人で取るということは、ある程度使えると思って指名してるから。できれば3人とも」と近本のキャンプ1軍スタートを示唆した。

 今年の都市対抗で初優勝を果たし、近本は最優秀選手賞にあたる橋戸賞を獲得した。この日の試合後は、観戦に訪れた人たちとの写真撮影や、サインにも快く応じた。アマ最後の大会に向けて態勢を整えた虎のドラ1。優勝という最高の勲章を引っ提げ、堂々とタテジマに袖を通す。

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