金本監督、新井に「もったいない」 味方として敵として…20年にねぎらい
「広島3-11阪神」(5日、マツダスタジアム)
阪神・金本知憲監督(50)が5日、マツダスタジアムで報道陣に対応し、現役引退を表明した広島・新井にねぎらいの言葉を送った。広島と阪神で共にプレーした弟分。野球に対する姿勢や今の広島における貢献度にも触れ、20年のプロ野球人生をたたえた。チームメートや他球団の選手らもコメントを寄せた。
まだできるんじゃないか。素直にそう思う。「もう少しプレーヤーとしてできる体力とか、まだあるとは思うんですけどね。ちょっともったいないなというのが本音です」。熟考を重ねての決断を受け、金本監督が新井への思いを口にした。
「本当にこう、弟みたいな存在で。若い時もよく食事しながら教育したり、練習することの大切さとか、全力プレーを常にしなさいとか、そういう話はよくしてまして」
報告を聞いたのは今朝のこと。「タイガースにも僕を追うように来てくれて」。広島と阪神で共に戦い、グラウンドを離れても同じ時間を過ごした。阪神の監督就任後には「敵として嫌なバッターと言うか、カープに戻ってすごくいい場面で打つようになって。腹の立つ思いもしましたし」と笑ったが、ずっと大切な存在であることに変わりはなかった。
「(いいところで打たれて)この3年間はチクショーという思いはあったんですけど(笑)。心の中では、よく頑張ってるなというのはずっと思ってましたので。彼の明るさというかキャラクターといいますか、今のカープの強さの根底にあるんじゃないのかなと思ってますね」
広島での存在の大きさを認め、たたえた。今季限りとなる勇姿を最後まで見守っていく。
関連ニュース





