阪神が本拠地連敗6で止める 大山が決勝打 九回、ドリスがヒヤリも逃げ切る
「阪神6-5中日」(4日、甲子園球場)
阪神が大山の決勝打で、本拠地・甲子園での連敗を6で止めた。
同点で迎えた八回、1死からナバーロが左前打でチャンスメーク。俊介が代走で出場すると2死後、大山の打席で4球目に二盗を決めた。得点圏に進むと、大山は続く5球目、外角低めのスライダーをフルスイングした。
打球は右から左に吹く強風の中、グングンと伸びる。必死に背走した右翼手・平田の頭上を越えた。俊介が悠々と勝ち越しのホームを踏むと、大山は一気に三塁へ。貴重な勝ち越し打に、2年目の若虎は珍しく左手をベンチに向けて、ガッツポーズを見せた。
打撃不振で6月22日に2軍降格。2軍戦で結果を残し、糸井が故障離脱する緊急事態の中、ほぼ最短での昇格を決めた。この日、「7番・三塁」で昇格後初スタメン。二回に一飛、四回に四球、六回に空振り三振と結果が出ていなかったが、4打席目で試合を決める一振りを見せた。6月15日・楽天戦以来の安打が決勝打になった。
この回はさらに、梅野が二塁前のボテボテのゴロで、一塁へ懸命のヘッドスライディング。気迫のこもったプレーで3点目を奪い、リードを2点に広げた。結果的にはこの1点が大きかった。
序盤は阪神の劣勢だった。先発の藤浪は5回1/3を投げ、4安打4失点で途中降板。大きなビハインドを背負ったが、梅野が甲子園で4年ぶりのアーチとなる、今季4号3ランを放つと、六回にナバーロの左犠飛で同点に追い付いていた。
九回はドリスが登場もヒヤヒヤの19セーブとなった。先頭の代打・亀沢に左前打や一塁失策などで1死満塁の大ピンチでビシエドの一ゴロで1点差に迫られた。さらに2死二、三塁で迎えたアルモンテを何とか空振り三振に仕留めて、勝利をつかんだ。
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