石崎、頼もし 緊急登板からのロングリリー封 2死満塁エルドK斬り

 「阪神1-5広島」(12日、甲子園球場)

 緊急登板だった。阪神・石崎の出番は二回2死満塁。退場処分を受けたメッセンジャーが残した大ピンチを魂のこもった直球で空振り三振で切り抜けた。その後も五回まで立ったマウンドで広島打線の勢いを止めた。

 逆転を許し、鯉党の声援もどんどん加速している。そんな状況下での登板ではあったが、気持ちを落ち着かせていた。「気持ちが焦りにつながらないように心掛けていた」。準備もままならない中での投球。対するは5番・エルドレッドだ。

 全球直球勝負だった。力のある真っすぐで押していき、迎えたフルカウント。押し出しも許されない勝負どころだ。最後は147キロ直球で、空振り三振に斬って取った。

 前回登板となった8日・中日戦(京セラ)も、しびれる場面での起用だった。それでも3四死球を与えた上に危険球退場。「ああいう場面で使ってもらえていたので、いい意味に捉えて。次につなげられたのはよかった」。3回1/3を2安打無失点。この力投を次戦以降にもつなげていく。

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