ドラ1馬場 初ブルペン35球で強心臓ぶり見せつけた

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=が18日、新人合同自主トレで初めてのブルペン投球を行った。捕手を立たせて35球。矢野2軍監督や球団OBらの視線を浴びる中、堂々とした投球を披露した。大観衆の注目を一身に浴びる本拠地・甲子園で戦うために必要不可欠な、強心臓ぶりを見せつけた。

 ウオーミングアップを終え、キャッチボールを行っていた馬場が突如、その場を離れた。小走りで向かった先はブルペンだ。歳内、育成ドラフト1位の石井(上武大)と並び、長坂を相手に投球練習を開始した。

 捕手の後方には矢野2軍監督や、佐野統括スカウトら球団関係者、野球評論家の姿があった。さらにこの日は特別にブルペン横のスペースが報道陣に開放された。ネットやフェンス越しに多くの視線を送られながら、直球のみを軽めに35球。何かを確認するように淡々と投げ込んだ。

 「これから何回かブルペンに入っていく形になるので、まずは傾斜の角度だったり、フォームの確認を」と振り返った馬場。指先に球がしっかりとかかる感覚を課題に挙げながら、昨年末以来となったブルペン投球に一定の手応えを得た。

 視察に訪れていた矢野2軍監督は「これだけ見られて投げるっていうのは、やる側としては飛ばしすぎることもあるだろうけど、いろいろ確かめながらね」と右腕のマイペースな姿勢に着目。「気負っている感じもないし、堂々としていた」と評価した。

 多くの注目を集めながらの投球だったが、馬場は「自分のやるべきことは変わらない。自分とミットまでの距離、その世界に入っていろんなものを確かめたり、取り組んでいかないといけない時間なんで」と表情を引き締めた。“ゾーン”に入り込める精神力は、聖地で躍動するための重要なポイントとなる。

 甲子園で戦う選手たちは、4万人以上の観衆の視線を浴びながらプレーする。高い技術はもちろん、何事にも動じない強靱(きょうじん)なメンタルも必要だ。この日の馬場は、その力の片りんを確かに示した。

 今後も「変に背伸びしても僕は僕なんで。自分の課題っていうのは目の前にある。自分を大きく見せないで、一回一回のピッチングをものにしていかないといけない」と平常心を貫く構え。日々課題を明確にし、一つずつクリアしていく。期待のドラ1ルーキーが「ぶれない心」で鍛錬を重ねていく。

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