背水の緒方、挑む角中打法 6年目打撃一新「中途半端なプライド捨てて率を求める」

 澄み切った青空と同じように、一切の迷いは消えていた。6年目シーズンを迎える阪神・緒方凌介外野手(27)が、背水覚悟で最後の大勝負に挑む決意を自主トレ地の沖縄で語った。目指すは「角中打法」。2度の首位打者を獲得したロッテの主軸を参考に、打撃スタイルを一新して臨む。

 きっかけは昨年の秋季キャンプだった。PL学園の先輩、片岡ヘッド兼打撃コーチに呼ばれた。「お前は足があるんやから。1球でも多く投手に投げさせ、しぶとく生きていくのも大事じゃないか」。公称176センチと小柄ながら、東洋大では4番も務めるなど飛距離も魅力だった。緒方は言う。

 「中途半端なプライドは捨てて率を求める。1球でも多く粘って、いやらしく食らいついていく」。参考にするのは「天才」と称される角中の打撃だ。動画サイトのYou Tubeで打撃フォームを研究。「バットを短く持つのも一つです。どんな時でもバットを放さない」と秘策を語る。

 和田前監督、掛布前2軍監督らも高く評価する逸材。走攻守に秘めるポテンシャルは高い。今年の漢字には「気」と書いた。「強い気持ちを持って。元気に、根気強くやっていく。今年がダメなら後がないと思ってやっていますし、危機感しかない」と緒方。人生の岐路に立つ27歳が、ラストチャンスに懸ける。

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