藤浪、ダルビッシュと共同生活 自宅で食事も!技術以外も「盗んで帰る」

 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が4日、大阪府大東市の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した。4月に24歳になる年男。今年の漢字には「腕」を挙げた。近日中に渡米し、初の海外自主トレを行う予定。2年連続でダルビッシュ有投手(31)=ドジャースFA=に師事し、食事面でも自宅に招かれサポートを受ける予定で、野球の実技以外でも超一流のエキスを吸収する考えを明かした。

 気温は1度だった。大阪と奈良の県境付近に位置する、母校・大阪桐蔭の野球部グラウンド。外野の芝生は凍っていた。「原点」と語る場所での始動。白球を手にする藤浪に笑みが浮かんだ。プロ6年目。4月に24歳を迎える年男は、心機一転で2018年に挑む。

 「まずはここで新年のスタートを切りたい。自分のよかった時の経験、苦しかった時の経験を思い出す場所。立ち返るところから、始めたいと思っているので。今年もここからやらせてもらいます」

 目標は「200イニング」。阪神では2014年のメッセンジャー以来、4年ぶりの大台を目指す戦いだ。昨年12月には「いろんな所に行きたい」と、都内を中心に理学療法士や動作解析など、各部門の専門家を頼って東奔西走。投手として引き出しを増やし、立ち返る場所を求めるオフ。新たな決断もある。

 近日中に渡米して海外トレに挑戦する。ダルビッシュに師事し、テキサス州を拠点に約3週間。昨オフも都内で1カ月、合同トレを行っており、2年連続の合体だが、国外での自主トレは初めてとなる。藤浪から連絡した上で、「アメリカやけど、来るか?」と誘いを受けた。野球の技術面は当然だが、食事面のサポートも受ける。

 「ダルビッシュさんから『家で食べたらええやん』と言っていただいているので。いただくことになると思います。栄養学だとか食事管理、体調管理、コンディショニング面でも、たくさんの知識を持っている方。いろいろ勉強したいですし、盗んで帰ってきたい」

 寝る以外、全ての行動を共にする。投げる環境も整っており、ブルペンにも入る予定。秋季キャンプで違和感を覚えた右肩も問題はない。「2月1日にしっかりと投げられる状態にしたいので」。滞在は3週間前後で「英語も話せないですし、多少苦労することはあると思いますが、勉強したい気持ちの方が大きかった」と続けた。

 今年の漢字には「腕」を選んだ。「戌年でワンというのもありますし、200イニング投げるという意味で鉄腕、剛腕を目指したい」。全ては“復肩”に懸ける強い思いだ。

 苦しんだ2017年は終わった。「ワンダホーな1年にしたいです」。笑顔の裏に自信がのぞく。原点の地から海を越え、ナンバーワンを目指す戦いに備える。

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