金本監督×片岡ヘッド新春夢対談【前編】理想は03年型チーム「執念」で頂点へ

「執念」を持って突き進む!お正月から意欲みなぎらせる阪神・金本知憲監督と阪神・片岡篤史コーチ(左)=大阪市内のホテル(撮影・北村雅宏)
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 阪神・金本知憲監督(49)と片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)が新春夢対談。現役時代から信頼を寄せ合う2人が、監督とヘッドコーチとしてタッグを組んで臨む2018年シーズンに思いをはせた。18年ぶりのリーグ優勝を決めた03年のチームを理想に掲げ、「執念」で05年以来の頂点へ駆け上がる。まずは前編を。

 -あけましておめでとうございます。今年は片岡コーチがヘッド兼任となる。金本監督が期待するところと求めるものは?

 金本監督(以下金本)「改めて期待することはないですね。今まで通り、豊富な練習量と明るさと厳しさを両方、出してくれれば。ヘッドコーチになるので、今までは打撃だけを見ていればよかったと思うけど、仕事は増えると思うよね。守りとか走塁とか、ピッチャーのことも全部関わってくる。そこらへんはやってくれると思っています」

 -片岡ヘッドはどういう意識で。

 片岡ヘッド兼打撃コーチ(以下片岡)「ヘッドという仕事は初めてなので、具体的にどうしていくかは分からないですけど、打撃だけじゃないというところで、やっぱりピッチャーとかを見るのはすごく新鮮ですよね。高代さん、平田さんと経験豊富なコーチの方もいらっしゃいますし、そこでみんなの知恵を出してもらって、チームがいい方向に進むようにやっていきたいと思います」

 -以前から野球観が同じという話をしていた。

 金本「そうですね。矢野2軍監督も含めて、野球はグラウンドでピリッとやらないといけない。かといって暗くなってもいけないし。ピリッとした緊張感の中で明るさであったり、勝負に対する執念だったりとか、勝つ喜びとか。それを分かち合えるスタッフだと思っています。そういう意味で野球観は一緒ですよね」

 -「執念」というスローガンで、チームに一体感を持たせたいという話があった。03、05年の優勝時の一体感はどうだった。

 金本「本当に2003年はそういうメンタル、勢いだけでと言うかね。そんなに戦力はなかったと思うんですよ。みんなが奇跡的な数字を残してね(笑)。安藤もセットアッパー1年目で、何も経験がない中で奇跡的な活躍で八回を任されて、その次はウィリアムスですよね。あとは伊良部が日本帰って1年目だとか、野手では今岡、赤星、藤本、矢野、みんながキャリアハイっていうね。勢いというか、メンタルでワーッと行くぞみたいな優勝だった」

 (続けて)

 「2005年はどちらかと言えば豊富な戦力、安定した勝ち方だった。序盤でリードして終盤はJFKが出てきて勝つみたいな。ドラマチックさはなかったですね、2005年は」

 -理想型は03年型のチームか?

 金本「今のチームはまだ、2005年のようなドシッとした野球はできないと思いますね。だからこそメンタルが必要なんですよ」

 片岡「やっぱり2003年は緊張感がありましたよね。ゲーム差は2位とすごく離れてはいましたけど、チーム全体に緊張感が最後の最後まであった。そういうことが今のチームに必要だということは監督も思っておられるので。さっき言ったように今の時代はそれだけではダメだし、いいところを伸ばす明るさも大事だし。そういうところをバランスよくやっていかないといけない」

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