石崎、来季はV方程式入りや “60試合クインテット”に挑戦状!

 阪神・石崎剛投手(27)が28日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1300万円から500万増となる年俸1800万円でサインした。さらなる飛躍を目指す来季は、桑原、岩崎、マテオ、ドリス、高橋の“60試合クインテット”に挑戦状を叩き付け、勝利の方程式入りをもくろむ。

 成長を示したシーズンだった。ただ、これくらいで終わるような投手ではない。石崎は「投げている以上は、いいところで投げたいという思いもあります」と、来季の目標に勝利の方程式入りを掲げた。

 今季は8月9日に1軍昇格。そこから安定感のある投球をシーズン終了まで続けた。26試合に登板し、プロ初勝利となる1勝(1敗)を挙げて、防御率1・17。最速155キロの真っすぐと、大きく曲がるスライダーがさえ渡った。

 不退転の決意が、躍進につながった。12球団一強力と称されたリリーフ陣の中に「無理やりにでも入っていかないと」と覚悟を決めた。マテオ、桑原ら強力なライバルがいる中、1軍で徐々に存在感を高めていった。そして、その向上心は来年も変わらない。

 「難しいとは思うんですけど、信頼度とかそういうのを含めて、勝負していきたいというのもあるので」と率直な考えを口にする。“60試合クインテット”を脅かす勢いで、成長曲線を描いていくことを誓った。

 そのためには、左打者に有効な変化球を磨いていく必要がある。「逃げる球ですね。フォークボールだったり、ツーシーム、シュート」。日本通算128セーブを挙げた元ヤクルトの林昌勇を参考に、現在も研究に励んでいる。

 11月中旬に開催された「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では、侍ジャパンの一員として優勝に貢献。「いろいろな経験をして、来年につながるものも見えてきました」と確かな手応えを手にした。

 昇給分は「嫁さんにプレゼント」と愛妻家の一面も見せた石崎。来季は強力リリーフ陣の中心的存在となるべく、充実のオフを過ごす。

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