大山、初紅白で4番の仕事 先制の2点適時打

 「阪神紅白戦、紅組1-9白組」(5日、安芸市営球場)

 ファウルを重ねるたびにミリ単位で修正を図った。5日、今キャンプ初の紅白戦に白組の4番として出場した大山悠輔内野手(22)が、最速151キロを計測した才木の直球を狙い、三遊間を破る先制の2点適時打。これぞ4番の仕事だ。飛距離アップも著しい今キャンプ。実戦でも持ち前の勝負強さを存分に発揮した。

 金本監督がホームベース後方からネット越しに視線を送る。見せ場は三回。2死一、二塁で迎えた第2打席だった。2球ファウル後に3球目が暴投となって二、三塁。さらにボール、ファウル、ファウル、ボール、ファウルと続いた。

 ストライクはいずれもフルスイング。フルカウントから9球目だった。内寄り高めの147キロ直球。見送ればボール球だ。だが、振り抜いた打球は瞬く間に三遊間を破った。果敢に直球で攻める才木に貫禄の勝利。指揮官も「やっぱり大したもんですよね。ウチで一番、直球に強い。頼もしいね」と絶賛した。

 チームとして課題にする速球への対応。片岡ヘッド兼打撃コーチも賛辞を惜しまない。「才木の球もよかった。直球をしっかり捉えるのが魅力。見応えのある、内容のある打席でした」。第1クールでは連日、天性の飛距離を評価されてきた。休日前の実戦で対応力も披露。中軸を担う逸材が日々、成長中だ。

 全体練習後はサブグラウンドに移動して、二塁の守備位置で特守を受けた。指揮官が求めるのはヤクルト・山田、西武・浅村らのような大型二塁手への成長だ。「対応できた?はい」。大山は言葉少なに球場を後にした。全メニュー終了は午後7時。朝から晩まで野球漬けだ。飛躍を期す2年目に向けて妥協はない。

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