ドラ4島田、神足魅せた!二盗タイム3秒2 上武大は敗退「悔しさバネに」
「関東地区大学野球選手権大会・準決勝、創価大4-3上武大」(1日、サーティーフォー相模原球場)
阪神からドラフト4位で指名された島田海吏外野手(21)=上武大=が1日、関東地区大学野球選手権大会準決勝・創価大戦に「1番・中堅」で先発出場した。5打席に立ち、4打数1安打1打点。自慢の足で得点を奪うなどしたが、チームは逆転負けを喫した。明治神宮大会出場はならず、大学での野球生活が終了。走攻守にレベルアップし、プロでの雪辱を誓った。
大学生活を振り返ると、島田は少し声を震わせた。目標だった神宮大会出場、日本一。果たせなかった監督の胴上げ。夢はついえた。「悔いがないと言えばウソになりますね。負けてしまったのは、すべて自分の責任です」。痛恨の逆転負けに紡ぐ言葉が詰まった。
阪神のヒッティングマーチが流れる中、迎えた九回の最終打席。一ゴロに倒れた。頭から飛び込んだが、あと一歩及ばなかった。それでも、非凡さを見せたのは初回。四球で出塁すると次打者の初球、迷わずスタートを切った。二盗成功で先制点の起因となった。
二塁到達タイムは3秒2。「憧れ」という球団OB・赤星氏らに肩を並べる数字だ。担当の吉野スカウトは「3秒2を切ることも多々ある。それに初球からスタートを切れる思い切りもありますから」。島田の持つ度胸の裏には、研究を重ねた努力があった。
「試合前には何度も投手の映像を見て準備した。足が速くても塁に出なきゃ意味がない。全てにおいてレベルアップしたいです」
二回2死一塁では右中間フェンス直撃の適時三塁打。敗れても走攻守に輝きを放った。「僕にはまだ先がある。この悔しさをバネにして。皆の思いも背負って戦いたい」。涙が島田を強くさせる。一回り大きくなった姿で迎える春。厳しい冬を越え、赤星2世として聖地を駆ける。
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