【新井・一問一答3】印象残った試合は「やっぱり昨日」ファン声援に感謝
阪神の新井良太内野手(34)が11日、兵庫県・西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。涙はなく、スッキリとした表情で約20分間、監督、コーチ、スタッフ、選手やファンに向けた感謝を口にした。
【以下、一問一答】
-金本監督の反応は。
「そうか、分かったという感じだったです。でも、たくさん言葉はなかったですけど、雰囲気で感じ取って。言葉以上のものを感じるものがありました」
-プレーで印象に残っているシーンは。
「サヨナラ安打、本塁打もすごく印象的ですし。兄とアベックホームランも印象的ですけど。やっぱり昨日の試合が一番ですね」
-温かいファンの声援も印象的だった。
「あれだけ大声で『良太、良太』と呼んで下さって。本当に選手冥利に尽きます。温かさしか感じませんでした」
-阪神でプレーした期間の印象は。
「つらいこと、苦しいことがほとんどでしたけど。やっぱり甲子園でプレーできること、大歓声の中でお立ち台に立てること。そのことを励みに頑張ってこれたし、それがあったから頑張れました」
-チームメートと共に戦った。
「監督、コーチ、裏方さん、チームスタッフの皆さん、先輩、かわいい後輩たち。本当によくしてもらって、こんなによくしてもらっていいのかな、というくらいお世話になった7年間でした」
-昨日はいろいろ声を掛けてもらった。
「守備に就く前に鳥谷さんが『キャッチボールやろうぜ』って言ってくれて。鳥谷さんから言ってくれて。一番お世話になった方だったので。後輩は、僕が涙をこらえるのを、気まずそうに見ていました。話し掛けていいのかなって(笑)」
-チームの中でも声を出して、元気を出してくれる印象がファンの方にもあった。
「へたくそで不器用で、それだけでやってきたので。そのプレースタイルはね、最後まで貫けたんじゃないかなと思います」
-片岡コーチも「良太の声が戦力」と。
「声とかね、気持ちとかで結果が出るほど、プロ野球選手は甘くはないと分かっていますけど。それがないと、戦うことはできないと、自分は思っているので。最後までやり抜きました」
-一夜明けて改めて、プロ野球生活を振り返る時間はあったか。
「本当にスッキリしています。みなさんのおかげさまで、最高の思い出になりました。スッキリしています」
-今後は。
「本当、まだ何も決まってないので。ゆっくり考えたいと思います」
-野球から離れる。
「それはやっぱり、さみしさはあります」
-ファンのみなさんに。
「12年間、ドラゴンズで5年、阪神で7年。こんな僕を、たくさん応援していただいて、励ましていただいて。本当にありがとうございました。最高の12年間を、みなさんのおかげで送ることができました。ありがとうございました」