【新井・一問一答2】兄の存在は「自分の一番の味方」
阪神の新井良太内野手(34)が11日、兵庫県・西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。涙はなく、スッキリとした表情で約20分間、監督、コーチ、スタッフ、選手やファンに向けた感謝を口にした。
【以下、一問一答】
-プロ野球生活12年間。あらためて引退を決意した理由は。
「1年1年が勝負なんですけど。今年は本当に、一番強い覚悟を持って臨んだシーズン。腹をくくって臨んだシーズンでした」
-そのシーズンはどうだったのか。
「いい意味でいろんなことを考えさせられた、経験できたシーズンでした」
-まだできるという声もあった。
「やっぱり数字のケジメをとらないといけないかな、という気持ちでした」
-1軍で活躍することが一番か。
「プロ野球選手は1軍の舞台にいて、そこで結果を出してナンボだと思っています」
-引退を伝えたときの周囲の反応は。
「一番に相談したのは、兄(貴浩=広島)だったので。オールスター明けくらいから考えて、兄には相談して。兄は『お前が決めたらいい』と。『やるにしても、やらないにしても、お前が決めたらいい』と、親身になってアドバイスをくれた。両親はやって欲しそうだったが、兄が『お前の人生。お前が決めたらいい』と言ってくれました」
-阪神でも共にプレーした。兄の存在は。
「自分の一番の味方であり、兄の一番の味方は自分だと思っています」
-阪神で活躍した思い出は。
「やっぱり2011年の秋のキャンプで、片岡さん(打撃コーチ)に付きっきりで指導していただいて。翌年に少し試合に出させてもらったので。本当に片岡さんには感謝しています。これでダメならもういい…と思えるくらい教えていただいたし、この人に付いていこうという方だったで。片岡さんと出会えたことには、本当に感謝しています」
(続けて)
「去年、今年と思うように結果が出せなくて。申し訳ないというか、自分が打って恩返しがしたかったです」