糸井、サヨナラのお膳立て 金本監督「チーム力上がってきた」

 「阪神2-1DeNA」(9日、甲子園球場)

 笑顔で殊勲打を放った同級生のもとへ駆け寄った。阪神・糸井が生み出したチャンスを鳥谷がサヨナラの1点に結びつけてくれた。「トリが最後決めてくれて、勝ててよかった」と力を込めた背番号7。崖っぷちから放った1本のヒットが、劇的な勝利へつながった。

 場面は延長十二回2死走者なし。カウント2-2と追い込まれた中、糸井の集中力は極限まで高まっていた。田中健が投じた5球目、真ん中低めのスライダーに食らいつき、右手一本で払いのけると打球は右翼線へ。あと1球の状況から執念で放った二塁打が、2位争いを演じるDeNAから価値ある1勝を奪った。

 金本監督も「こういう試合を引き分けではなく、勝ちに持って来れたのはチーム力が上がってきたのかなと思います」と目を細める。最後まで勝ちに行く姿勢を貫いた。それを中心選手の糸井が背中と結果で示した。

 残り17試合、そしてポストシーズンへ向け、チームの自信になる白星。10日のDeNA先発は過去3戦3敗、対戦防御率0・93と苦手にしている浜口だけに、指揮官は「ちょっと抑え込まれているので、打線の方に頑張ってほしい」と言う。

 糸井も「この勝ちを生かせるように」と力を込めた。土壇場でもぎ取った1勝。必ず打線の力で同一カード3連勝へ結びつける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス